FXは誰でも口座を開設することができ、取引資金をFX会社の口座に送金すれば、すぐに取引をすぐに始めることができます。今はインターネットがあるので1日~3日と短期間で取引を始めることが可能です。
しかし、口座をすぐに開設できるがゆえにFXで稼ごうとする人は多くても、投資家としてFXで資産を運用しようとする人はかなり少なくなりました。
すぐに口座開設できることとFXで設けることは全く別の話で、予備校に入学したからといって大学に受かるわけではないように大学受験なら勉強しなくてはいけません。極々当たり前のことに感じるかもしれませんが、FXはこの当たり前のことをつい忘れてしまいがちになってしまう傾向が多くあります。
それでは、なぜすぐにでも手軽に始めることができる、一見魅力的なFXの世界に参入した初心者投資家は勝てないのか?そしてなぜ9割のひとは損をするというわれているのかを知っておきましょう。
FXから撤退していくひとはどのようなひとなのでしょうか。
人のよって様々な事情や背景があるでしょうが、FXの世界から退場してしまう投資家は資金をすべて溶かしてしまい、資金が底をついたために資金操りができなくなった結果FXをやめていくひとばかりです。
資金が減り、FXから撤退せざるを得なくなったひとにみられる特徴は、大きく次の3つのパターンに分類できます。
- 思いつきで取引する
- 資金管理を考えていない
- 損切りができない
この3つの特徴を取引のなかで気づく人はまだ良いかもしれませんが、資金を失ってから気づいても後の祭り。そういったFXをできなくなってから後悔しないためにも、生き残れないFXトレーダーにある3つの特徴を把握しておきましょう。
思いつきや勘で取引を行う
FXを行ううえで、何の予備準備も考えも持たずに稼ぐことだけを考えて根拠なく取引するのは、いうなれば単に上か下か丁半博打をやっているのと同じです。つまり運頼みになっており、思いつきや勘など不確かなもので取引している状態です。
FXでのトレードは上にいくか下に行くかの単純な二択を当てるゲームだから予測が当たる確率は50%もあるという人も素人の中にはいます。
しかし、FXで勝ち残っているひとは勝率が50%なら取引など行いません。
もっと高確率で当たるだろうという場面でのみ取引を行います。
さらに、そのように高い確率で的中させられるだろうと思える場面ですら、必ずしも予想通りに動かないのがFXという投資なわけです。
未来に何が起こるかを完璧に予測できるひとは存在しません。
それと同じように、FXや投資は思いつきや勘などの予想で成功できるほど簡単なものではないことを自覚しておきましょう。
FXは頭が良い人だけが勝てるという世界ではありませんが、それでも考えなしの取引は例外なしに皆負けることだけは事実です。
資金管理(損失管理)をしっかり考えていない
FXにおいては、この資金管理(損失管理)で成功するか否かが決まります。
つまり、資金管理をどれだけうまくできるかでFXで稼ぐことが出来るかが左右されるということでもあります。資金管理という言葉すら知らずにFXを始め、そして撤退していくひとは驚くほどたくさんいます。
逆にFXは確率的に50%と考えるなら取引をしない投資家も多いといいましたが、それはギャンブルになってしまうという人が多いからで、勝率が50%だとしても資金管理さえしっかりしている投資家は勝率が50%でも利益を残すことができます。
資金管理は取引するうえで最も重要であり、FXをする人が最も知っておかなくてはいけないものだといえるでしょう。
そのためにも、資金管理とはそもそもどういうものなのか?
ということを理解してFXで利益を出せる投資家になりましょう。世の中には勝率が10%でも利益を継続して出している投資家もいます。それは資金管理が抜群にうまいからにほかなりませんが、その他には負けている9割の投資家が考えていない当たり前のことを意識しているからです。
「損切りができない」「損切りの決断が早い」
相場はあなたの思ったとおりに動かないことが頻繁にあります。
まして思いつきで取引するひとであれば、なおさらそういった場面に遭遇するでしょう。そうしたときに損失を最小限に抑えるためにも損切りをして損を確定させないと、損失をさらに大きくなります。
最終的には証拠金の残高がゼロになり、資金がなくなってしまいます。
損切りもいうなれば損失管理の一環です。
相場の方向性や利益よりも、まずあなたが考えなければいけないのはリスク管理・資金管理であり、そのためには正しいタイミングで損切りをする必要があるわけです。
そうでなければ、あれよあれよと損失が膨らみ、気づけば強制ロスカットまで目前という状態になります。そうなってしまえば、資金をすべて失う一歩手前。
FXを始めたひとが資金を失う理由の多くは、損失の許容範囲を決めていないことや希望的観測で損失が少なくなったり、相場の反転で利益になるという楽観的なものです。
こうなってしまえば、感覚によるギャンブル的な取引になるで予めマイルールを決めてFXは取り組みましょう。
FXはトレード技術が未熟だから負けるわけではない
あなたがもし、FXに負けることのない高い勝率の手法があると考えているのであれば、大きな間違いです。これは無意識に負けないやり方を探してしまっているひとが多くおり、中でも初心者から知識を溜め込みすぎた中級者に多い傾向です。
ここまでで紹介した、「思いつきや勘で取引を行う」「資金管理について考えていない」「損切りや決断が出来ない」という3つの項目で内容の方向性が違うことを気づけたひとは、おそらくFXでの経験が長いか高い洞察力がある投資家でしょう。
「思いつきや勘で取引している人」はトレード技術に問題があります。
つまり、FX相場の先行きをいかにして予想するのか?為替市場のトレンド(方向性)を予測するために何をするべきなのか?という問題になります。
これを解決するためには、FXでの分析方法やテクニカル、情報の上手な活用が重要になってきます。こうしたFXのトレード技術については、多くのブログや雑誌、書籍などで技術が提供されているため、技術的な部分にしか目が行かないという投資家も多く、トレード技術にしか頼らない投資家も頻繁に生まれています。
しかし、トレード技術が未熟であるというだけで9割もの人が負けていくわけではありません。
FXにおいて1番重要なのは、「資金管理を考える」ことと「損失を予め許容して損切りすること」です。
これまでに紹介した特徴の2つをしっかりと行えばいいだけなのですが、それが出来る人がいないことが9割の負けを生み出す原因であり、この2つは大きくまとめれば資金管理に関する問題になります。
投資はすべて資金管理次第でうまくできるか結果が決まるといっても過言ではありません。
あなたの口座資金に対してあまり大きすぎるポジションで売買すれば、大きすぎてなくても損切りする値幅が狭くなり、損切りできないひとは更に高い確率で資金を溶かしてしまいます。
そうすれば、「資金管理を考えていない」ばかりに「損切りができない「損切りの判断が早い」結果に結びつきます。
こういったことに気づかずに取引を続けていれば、資金を溶かすのも加速度的に早まるため破滅が近づく可能性を大きくすることになります。
FXは失敗から教訓を学ぶことが1番理解が早い
ここでFXを複雑で難しいものだと思いこむ必要ありません。
楽観的に考えれば、この3つさえしっかりと抑えることができれば、あなたもFXで大きな利益を得ることが可能になります。
もしも「思いつきや勘で取引して資金を減らした」のであれば、トレード技術で足りない知識や経験があるためトレード戦略を学ぶのが良いでしょうし、取引経験を積んで磨くことでもこの問題は解決します。
「資金管理を考えず」に証拠金を大きく減らしてしまったなら、資金管理の方法を知ることで次は資金を大きく減らすことがなくなるかもしれません。
また、「損切りができなかったり、損切りの判断が早い」場合には損切りのポイントはどこなのかを予め決めておき、安全な値幅を口座の資金と総アダンして決めておくことでトータル収支を改善していけるかもしれません。
しかし、文中でも紹介したように多くの人がトレード技術に頼り切った取引をしてしまいがちです。
一度FXから撤退した経験のある人は、前回なぜ資金を失うことになったのかを検証してみてください。また、失敗から学ぶということはとても大切です。
私が教えてきた多くの人たちも、それぞれ伝えたことの意味は知っても本当に理解したのは取引のなかで大小問わず失敗を経験してきたひとばかりです。
人は言葉の意味を知ることができても、本当の意味で理解するのは経験をしてからが多いです。
もちろん、なかには伝えたことを経験するまえに理解して実行できる人もいますが、やはり知識だけの吸収は経験による吸収力に比べれば非常にお劣ります。
デモ取引と違い、現金での取引は単純なトレード技術以外にも焦りや欲といったメンタルも関係してくるので、淡々と予め決めたルール通りの取引を実行できるメンタルと、利益が発生するという根拠を明白にした運用計画を考えておきましょう。
どれだけ言っても、素直に学ぶことが出来ない人は必ず一度は失敗して資金を溶かします。
その失敗を授業料として経験に落とすか諦めるかは当人次第ですが、くれぐれも生活費を取引資金にしたり少なすぎる資金で取引したりとギャンブル的な目線で大きく儲けようとするのは控えるようにしましょう。
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