FXでトレードを始めようとしている初心者の人は、具体的な求める利益が現実的に可能なのかという部分がイメージで補われていることが多くあります。
リスクと聞くと誰だって始めるを躊躇ってしまいますし、あまり大きな資金での運用も踏みとどまってしまうと思います。もちろん、一部の人は初めから大きな資金でドカンと儲ける….なんてことを妄想している人もいるでしょう。
しかし、現実問題としてあなたが想像しているFXとはどれぐらいのリスクが伴うのでしょうか?
これは具体的にしなければいけないことですが、誰しも最初からリスクを完璧に想定してやっているわけではありませんよね。
そして、「毎月100万円稼ぐ!」「FXで億万長者になる!」と
かなりポジティブな思考の人も少なからず多いと思います。
今回の記事では、具体的にあなたが求める利益(リターン)と損失(リスク)の関係をお伝えしたいと思います。
あなたがFXで儲けようとしている利益は、果たしてどれぐらいの損失を内包しているのか。
これを今回は具体的に考えていき、情報によるリスクというのも同時にお伝えします。
FXは求める利益(リターン)=損失(リスク)の関係になる
FXに限らず、投資においてはリスク(損失)とリターン(利益)は両方を意識する必要があります。
どちらか片方だけをイメージしてなんとなく取引するのでは、「どれぐらいの損失になるのか?」「その損失に対してどれぐらい利益になるのか?」を想定せずに大切な資金でトレードしているのですから、かなり危険な思考だと思います。
リターンを考える人は多くても、リスクから考える人は皆無と言っていいほどいません。
しかし、リターンよりもリスクを考えることの方が遥かにFXで成功する可能性が高いことを理解しておいてください。
あなたが高い利益(リターン)を求めるのであれば、それに比例して高い損失(リスク)を抱えることになります。
例えば、「月に100万稼ぐ」というのは、言い換えれば「月に100万円失う」可能性も同時にあるわけです。
そして、どの利益(リターン)を求めるにあたってどれぐらいの資金で始めるのかも重要になってきます。
ある意味、取引する際の元本でリスクが分かるでしょう。
例えば、
- 月に100万円稼ぎたい
- 元本は20万円
というような人であれば、元本の20万円から120万円まで増やすわけですから、月利500%を達成しなければいかませんよね。
ファンドなどでも年利5%〜10%の利率だと考えると、如何に無謀なことをやろうとしているかが分かると思います。
しかし、元本が100万円ならどうでしょうか?
- 月に100万円稼ぎたい
- 元本は100万円
この場合は必要な月利が100%と5分の一までリスクが下がり、現実的に近づいた部分もあります。
しかし、まだまだ求める利益(リターン)が高いことが分かると思います。
このようにあなたがFXでトレードできる元本、あるいは定めている目標利益によって大きくリスクとリターンが変化するのです。
- 月に5万円稼ぎたい
- 元本20万
もし上記のような考えて始めた場合は、月利25%が必要になります。
専業トレーダーなら安定して出している人もいますし、現実的に数字にもかなり近づきましたね。
また、リターン(利益)分の損失(リスク)が発生したとしても残りの資金は15万あるので、全て資金が溶けたわけではなく、まだ元の資金やより多くの利益を出す機会が失われたわけではありません。
このように、求める利益(リターン)によってリスク(損失)も等しく変化するわけですが、求める利益(リターン)から現実的に可能かという逆算をすることで考えるべき要点を抑えることができます。
また、ファンドを含めてプロの投資家(金融投資家)は顧客の資金を預かっている手前、どうしても積極的なトレードはできずに安全第一の抑えて取引を求められます。
そういった意味では大きく稼ぐことは難しいプロの投資家に安定性は軍配はあがりますが、月利などでいえばプロの投資家を上回る利益を出しているFXトレーダーは少なくありません。
あなたが求める利益(リターン)によっては、損失(リターン)も大きく変動しますので、最初の段階からリスクについては考えておき、現実的に可能かどうかということに向き合ってトレードするようにしてください。
ハイリスク・ハイリターンの4つのパターンと大手銀行の悪手
不動産投資や国債などの投資に比べるとFXはリスクのある投資です。
それでも株などよりもリスクは低く、利益率的にも初心者が始めるには最適な投資だといえますが、FXの場合に考えられるリスクのパターンは合計すると4つあります。
- リスクが高い
- リスクが低い
- リターンも高い
- リターンが低い
というように4つのパターンで考えていくことができますが、上記の画像を見て分かる通り、投資すべきな最終的なパターンは「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」の場合だけになります。
しかし、例外的に素人の人が犯す間違いが、「ハイリスク・ローリターン」という最悪のパターンが存在します。
それは、リスクをとっても報われない取引です。
手数料が高く、リターンが期待できない金融商品がこれに当たります。
せっかくリスクと取っても報われず、投資家がカモにされてしまう商品。
例えば、大手銀行で取り扱っている外貨預金は金利優遇されていても、為替手数料が非常に高く、手取りで利回り計算してみると表面利回りを大きく下回ることは珍しくありません。
リスクは投資家が取り、リターンは銀行が取っている状態。
銀行に資産運用の相談をするというのは、鴨が葱を背負ってくるようなものですので、くれぐれも注意しておいてください。
大手銀行やメディアという理由で信用するのは超危険
多くの人は個人や中小企業よりも大手の企業のいうことを信用して信じています。
また、雑誌やインターネットニュースよりも、新聞やテレビで報道されることに信用をおきますよね。
例えば、大手銀行が販売している金融商品については、「大手の銀行がCMで勧めているぐらいだから安全に決まってる」と思っている人も多くいると思います。
あるいは「大手銀行や企業が勧めるぐらいだから大きく損をすることはない」と思っているだらけです。
また、テレビや雑誌で大きく報道された内容に関しても、疑う人はあまり多くありませんよね。
特にバラエティではなく、ニュースとして伝えられると多くの人がその内容を信じてしまいます。仮想通貨の230億円の流出問題のときもそうでした。
多くの芸能人などが仮想通貨に参加し、ニュースでも仮想通貨の意見を述べているのを聞いた視聴者は「芸能人もやっている」という事である種の信頼や安心感を得ていたはずです。
勿論そういった人ばかりでしょうが、客観的に見ると前者のほうが遥かに多いはずです。
しかし、大手企業やニュースだからといって必ずしも正しいことを言うとは限りません。むしろ、公共の利益より企業の利益が優先されて消費者の利益にならない報道が発信されることも多々あります。
結局のところ、大手企業のほとんどが株式会社なので、株主や取引先の利益が一番優先され、利益相反の状態になるのは必然なのです。
そのため、損をしないためには、大手企業だからとか大手メディアだからという理由で信用しないほうがいいです、大手企業や大手メディアだって自社利益を優先していることを意識し絵解き、問題点を指摘する人の意見にも耳を傾けてみましょう。
問題点をまずは見つけて知ることで、大手企業よりも優れている中小企業を知ることができ、より良い情報の取捨選択をすることができるようになります。
つまり、情報すら投資する価値があり、あなたの利益に結びつくということです。
この情報社会で正確な情報を掴み、しっかりと知ることは溢れかえる情報源から難しいかもしれません、だからこそあなた自身が信用と安全性を確認して理解する必要があることを覚えておいてください。
まとめ
如何だったでしょうか。
リターン(利益)というのは誰しも最初に定めて気持ちを抑揚させがちですが、リスク(損失)については細かく考えるという人はかなり少数です。
そのリスクから資金が全て溶けてしまう可能性や〜%残るのかということを具体的にすることは、あなたの資金を守ることに必ず繋がります。
これをしないということは、リスク(損失)を想定せずに取引しているのも同然なのですから。
- 元本
- 目標利益
- 元本に対する利益
- 利益=損失
この4つを意識してリスク(損失)を考えていけるように習慣化しましょう。
また、昨今の情報社会ではネットやCMなどの大手だからという理由で安易に飛びついては利益にすることは難しくなっています。
情報の出処だけではなく、あなたが信用できるように色々な角度から調べてその情報を吟味できるようになってください。
FXは最終的に自己責任になります。
いくら周りの信頼度が高いとしても、あなた自身がしっかりと調べて信頼できる選択をすること、そして常にリスクを想定することが一番のリスクヘッジになることを忘れないようにしましょう。
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