FXなどの投資において、これから始めようと考えている初心者のなかには「あまり損失も出したくないけど、大きく儲けた」という、いわゆるローリスクハイリターンを思い浮かべるひとが多くいます。
ローリスクローリターンはFXに限った話ではなく、株や仮想通貨など投資全般で考えているひとはいますが、ローリスクハイリターンを思い浮かべて成功できたひとは1人も存在しません。
一種のギャンブル的思考が不可能ではないようなイメージを抱かせますが、これは投資に対する偏見であり、決して投資の運用に持ち込んではいけないものです。
投資という観点からいえば、リスクとリターンは常に天秤の関係ですので、ハイリスクハイリターンかローリスクローリターンになります。しかし、現実的にローリスクハイリターンを狙って資金をFXで運用する場合、どのようにすれば少ない損失(リスク)で大きな利益(ハイリターン)を得ることができるのか?
このローリスクハイリターンを現実的に可能にする方法をお伝えしていきたいと思います。
初心者なら勝ち方や利益に目がいきがちで、本気で運用するという投資家も少ないからこその盲点。
今回はローリスクハイリターンの運用方法を3つお伝えしていきます。
①勝率・損益率の高い運用計画を立てる
投資の観点からいうのであれば、あなたFXで資金を運用した場合の破産する確率を求める方法があります。逆にいえば破産する確率が0%であれば負けることはありません。
詳しいことは→
FXで破産。
つまり、資金が溶けてしまわないように対策としてバルサラの破産確率を最初の求めるのですが、多くの人が利益に積極的で「稼ぐ」「必勝法」といった負けないものを検索することが少なくなく、損失に対しては無防備です。
しかし、資金が溶ける確率が0%であれば極端な話、あとは増えるのを待つだけです。そしてFXで資金が全て溶けない、つまり全損しない勝率は60%、かつ損失に対して1.8倍の利益を得る必要があります。
逆にこれだけの勝率と損益率が安定すれば負けることがないという意味でもあります。
損失が少なく、さらに大きな利益を狙う。
ローリスクハイリターンを実現させるには2つの選択肢があります。
- 勝率を60%以上より高くする
- 損益率をさらに高くする
このうちのどちらかを高くする必要があります。
なぜなら、勝率が高ければ負ける回数が少ないので、取引金額が大きく損失が大きかったととしても更に大きな利益で損益が自動的に高くなります。
損益率を高くする方法は、取引回数が少なくても損失が少なくても損失に対して1.8倍以上の利益を得なければいけません。
つまり、1回の取引で10万円の損失が発生する場合は最低でも18万円の利益がボーダーラインになります。さらに高い損益率にする際には3倍、5倍と難易度が高くなるので必然的に値動きが活発な時間か、中長期のトレードが中心になるため、スイングトレードが中心になるか、短期でその利益率を狙うには大きな経済指標に合わせて売買するという結果になります。
損益率を高くするというのは自ら難易度を高めてしまいますし、ある程度の損失を受け入れなくてはいけません。しかし、ほとんどの投資家はこの損失にメンタルが耐えることができないため、より多くの損失やもう少し待っていれば利益になるような場面でも適切な利確、損切りができません。
一種のギャンブルのような取引が多くなる人が多いのは、こういった取引における精神的な不安と不可能ではないが難易度の高い方法で取引しているからです。
だからこそ、多くのひとが前者の勝率に固執して高い勝率の手法や再現性の乏しいやり方をネットで探すという行動に移ります。その結果、多くの人が取引資金すら失ってしまっています。
理論的にローリスクハイリターンを不可能ではありませんが、それを実現するためには非常に問題点が多く、再現できたひとはいません。
しかし、無理に高い勝率を実現しようとするのではなく、勝率が70%で損益率が2.5倍などの無理のない運用計画を考えて取引を行うと、1年後には大きな資金での運用が可能になります。
つまり、最初からローリスクハイリターンを実現するのではなく、1年後や3年後など少し先の未来を見通して資金づくりを行うことで、いずれローリスクハイリターンな取引が実現できます。
投資家に必要な素質である「待つ」ことがすることが1番リスクを抑えて、将来に向けてのリターンが大きいので、焦らずに運用計画を考えて取引で増やしましょう。
②大きい証拠金(元本)で取引する
証拠金、つまりFXに投資する元本を多くすることもローリスクハイリターンを実現する手段です。「そんなの当たり前じゃん!」とお思いの人もいるかもしれません。
しかし、FXで成功した投資家達の中では1000万あれば人生勝ち組と言われるほどローリスクハイリターンを実現させることができます。
これは1000万という大きな元本があるため、無理をして大きな利益を狙う必要がないからです。
どういう事かというと、仮に1000万という元本で月利が5%の場合、50万円の利益になります。1%でも10万円です。つまり初心者でも可能な月利でも大きな利益を得ることが可能になるわけです。
1000万も運用して月に10万や50万程度と思うひともいるかもしれませんが、月利5%を毎月出せることができれば2年で元本の1000万以上を稼ぐことができるわけです。
無理して利益を狙わずに実現できる数字で確実に利益を積み重ねていく。これは投資家にとっては非常に重要であり、資金が大きければ全体で大した利益にならなくても、かなり高い利益を得ることができます。
これこそが最も現実的で確実なローリスクハイリターンになります。
しかし、いきなり1000万なんて言われてポンっと出せるひとのほうが少ないはずです。だからこそ、そういった資金の少ない人は時間を使って運用していき、資金が多くなればリスクを落としたローリスクでさらに高い利益(ハイリターン)を将来的に出せるようになります。
この大きな元本がないため、最初は資金作りから初めて資金を大きくしていき、全体的に見れば大きな利益ではなくても、ハイリターンを得られる土台を作ることができたひとが専業トレーダーのようにローリスクハイリターンを実現させることができるようになります。
③自動売買で取引できない時間も運用させる
少ない時間で取引するのですから、差額をそのぶん細かく取っていくことは少ない資金でも確かに大きく増やすことができます。しかし、FXを始めたばかりの初心者や素人などの多くは取引が雑になったり、根拠のない勘で取引を行う傾向が高いため、少なくない数の投資家が負け続けています。
少ない時間で取引するなかで、短期間の取引で利益が発生させやすいというのは決して間違った判断ではありませんが、サラリーマンをやりながらである兼業トレーダーの場合は仕事が終わって帰宅時間を全て使ったとしても4時間程度ではないでしょうか。
その限られた4時間というなかで値動きがなければ時間の無駄になりますし、損失が発生したときなどは精神的に辛いでしょう。
しかし、自動売買で資金を運用させれば1日24時間365日取引させることができます。
1日にわずか4時間程度の時間しか取引できない兼業トレーダーからすれば、取引時間が6倍に増えるわけです。また、あなたが働いているときも寝ている時も取引を行ってくれるので、少ない資金でも裁量の何倍も取引時間を使うことができるぶん、短期間で元本を大きく増やすことがローリスクハイリターンに大きく近づけることができます。
自動売買はプログラムされた取引方法を淡々と取引させるため、あなたが決めた取引方法を常に守ってくれる点も負けている投資家特有の感情で負けるという結果を防いでくれます。
注意点として、自動売買はプログラムされたことしかしませんので、勝てない取引を実行させても損失になるだけという問題点があります。つまり、勝てる取引が実現できてからプログラムさせるという成功した投資家がたどり着く境地なため、完成させるまでにかなりの手間が必要になります。
巷では勝てない自動売買や取引すらしない作れば売れるという前提で、知識のない人向けに作られた悪意のあるものも多く配布されているので注意しましょう。あくまでも自身の手法を自動的に取引させるというのが1番安心でしょうが、もしそれが難しい場合は利益の出ている投資家に手法を教えてもらい、プログラム化するのが1番早い実現方法になります。
なぜローリスクハイリターンを実現できないのか?
損を限りなく少なくすればFXは怖いものではありませんし、あとは徹底して利益を追求していくだけです。一般的にFXはハイリスクハイリターンというイメージを抱いているひとが多いですが、銀行預金のように何も知らない人でもお金を預けておけば利息(金利)がつくものがローリスクローリターンです。
外貨預金やファンドなどもローリスクローリターンに当てはまりますが、FXは銀行預金や投資商品おっ違い専門知識が必要な投機取引になります。
当然なにも知らない人がやればハイリスクですし、無謀ともいえます。
つまり、FXなどの投資がハイリスクハイリターンと言われることが多いのは、何も知らない人がFXで取引すればという前提があります。何も知らずにFXで取引をするということは、単に値動きが上か下かのギャンブルをしているのと遜色ありません。
当たれば大きな利益を得ることができ、外れれば大きく損をするということ。パチンコや競馬などのギャンブルを初めてした人をギャンブラーとは呼びませんよね。
投資の知識がない取引は投資家の取引ではなく、FXでギャンブルをしている状態。わずか数回取引したり、口座開設したから投資家という意識をまずは捨てなければ、FXで遊んでいるだけになります。
投資家として取引を行わなければ、当然安定した利益もローリスクハイリターンを狙う投資戦略も考えることはできませんが、悲しいことに取引をしている多くの投資家がFXに資金を投資しているだけのなんちゃって投資家なのです。
FXにおいてのリスクとは何か?
一般的に「リスク」は「損失」という意味で使われますが、金融用語では結果が不確定なことをいいます。
つまりFX取引で「リスクが高い」とは、FXで発生する損失がどれぐらいなのか分からない、不確定であるということです。FXで利益を得ているトレーダーは、リスクが高い(損失が分からない)場面で取引することはありません。
トレーダーは取引を失敗した場合、どれぐらいの損失になるかが明確にできるからこそFX取引ができます。つまり損失額を予め確定させることで不確定要素(リスク)を抑えているわけです。
専業トレーダーは常に損益を予め決めている
自分自身の取引スタイルを持つ、FXで生計を立てているような専業トレーダーは自分の取引方法が、どれぐらいの確率で利益を得られるのかを十分に理解しています。
そのうえでもし想定通りにいかなくても、損失を限定させることで資金全体を危険にさらないような取引を常にしています。こうした二段構えのリスク管理があるからこそ、FXで取引を続けるなかで利益を積み上げて資金を増やすことができるのです。
FXをこれから始める初心者の人は、知識がないから勉強するのではなく、取引で利益を出すための運用計画といった準備に力を入れるようにしましょう。
ローリスク・ハイリターンを短期間で実現させるのであれば、資金量を増やすしかありませんし、時間をかけて実現させたいひとは時間を増やすしかありません。
ローリスク・ハイリターンを実現できるのは、あくまでも前提が大きく変わりますし、生活費を使うぐらいでは到底実現できません。もちろん資金がある程度ある人は難しくありませんが、それが難しい場合は誰にでも平等に与えれている時間を武器に運用するようにしましょう。
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