消費者のリアルな声を反映する「消費者信頼感指数」とはどんな指標?

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消費者のリアルな声を反映する「消費者信頼感指数」とはどんな指標?

消費者指数感指数は、文字通り「消費者」が今の景気をどう見ているか?という事をコンフォレンスボードという民間の調査機関が調べたものです。

 

コンフォレンスボード(全米産業審議会)とは、米国の経済団体や労働組合などから構成されており、「経済の分析」「予測」「マネジメント分析」「リサーチ」などを行っています。

具体的には5000人の消費者にアンケートを行いますが、アンケート結果をもとに「消費者マインドを指数化」した経済指標といます。

簡単にいえば、私達消費者の現在の社会に対する不満や満足感などのリアルの声を調査し、数値化して発表した指標です。

 

この指標も先行指標と呼ばれる、将来の景気や企業業績を見通せる指標です。

しかし、他の経済指標と比べると、私たち消費者の視点から経済状況を確認することができます。そのため経済活動全体に重要な役割を担う、個人消費に関する重要指標となっています。

消費者信頼感指数は、雇用統計やGDP(国内総生産)を予測するために小売売上高と同様、重要な指標になっているので是非理解しておきましょう。

今回は、そんな私たち消費者のリアルな声を反映する、消費者信頼感指数がどういったものなのかをお伝えしていきたいと思います。

 

コンフォレンスボード(全米産業審議会)とは?

米民間調査機関コンファレンス・ボードが発表する消費者信頼感指数とは、消費者に対するアンケート調査を基礎に消費者のマインドを指数化したものです。数値が上がることは消費者の購買意欲の高まりから、景気向上とされており、ドルが買われやすく(上昇)なります。

 

消費者信頼感指数とはなに?

消費者信頼感指数

消費者信頼感指数とは、米国の景気感を見る指標の1つになります。

消費者に対する「現在」と「6ヶ月後(未来)」の景気感アンケートの結果で「現在」は経済+雇用、「6ヶ月後」は経済+雇用+所得が基準となっています。

 

消費者のリアルな声を基準としている点が特徴で、数字だけでは見えない生の声は他の指標にはないものです。対象人数が5000人と「ミシガン大学消費者信頼感指数」などよりもかなり多くなっているため、信頼性が高いと言われています。

 

ミシガン大学消費者信頼感指数

ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターが実施する消費者のマインド調査を指数化したものです。コンフォレンスボードに比べると10分の1の対象者ですが、1964年の指数を100として算出し、速報値は300人、確報値は500人を対象に調査を行っています。 調査対象が少ないこともあり、指数のブレが比較的大きいため、消費者信頼感指数と比べると注目度は落ちてしまいますが、意外と影響力は大きく、66年の値を100として比較した数値で示されています。毎月10日前後の金曜日に発表。

 

消費者信頼感指数で発表される数字はどんなものなのか?

消費者信頼感指数は、5000世帯を対象に毎月第1・第2の2週間に渡ってアンケート調査を行います。

現在と半年後の将来の「景気感」「雇用状況」「所得(自動車や住宅の購入計画)」の項目で楽観悲観の2つのパターンで回答をもらいます。その結果を指数化したものが発表されます。

 

具体的には1985年を100とした比較対象におき、指数で示されて前月比も公表されます。

収集されたデータは集計月と同じ月での発表されます。

 

個人消費の先行指標となっており、消費者心理が色濃く反映された指標として投資家のファンダメンタルズに役立っています。

 

調査開始時の1985年が基準のリアルな景気感

景気感

消費者信頼感指数は、コンファレンスボードが1967年に独自に開始した調査です。そして、「現在」は1985年を100と基準に考えた指数で表されています。

 

アメリカは個人消費がGDP(国内総生産)の7割を占めている国になるので、消費者のマインドというのは非常に重要になってきます。

調査の種類は、

  • 景気の現状評価
  • 今後6ヶ月間の所得見通し
  • 今後6ヶ月以内に見込まれる自動車
  • 今後6ヶ月以内に見込まれる自動車・住宅・大型家電の購入
  • 休暇の計画

といった私たち消費者の購買動向や経済へ向けた感想にも似た項目が含まれています。

 

また、指数も地域別であったり、世帯主の世代別、あるいは所得層別に発表されているので、かなり細かい個人消費の動向を掴むことができます。

 

特に年末のクリスマス商戦時期に発表される12月の消費者信頼感指数は、年末商戦の動向を裏付けるものとなり注目され、翌月以降の雇用統計やGDPに及ぼす影響も大きなものになります。

 

景気感

景気感とは「景気が良いと思う」「景気が悪いと思う」という実感。リアルな声がベースなだけに史上の注目度も高くなっています。

 

消費者信頼感指数のポイント

個人消費

消費者信頼感指数は、景気の先行きを見るに有効です。

景気が最高潮に達する前に下り、景気が回復する前に上昇します。

消費者信頼感指数の数値が良くなってくると、個人消費も高まってくるという傾向があり、消費者の実感は今後のアメリカの景気を左右する重要な材料というのが伺える指標です。

 

米国の金融政策の判断材料としても活用されるほど注目されますが、雇用統計やFOMCなどのように急激な動くことはありません。

 

ただ、消費者信頼感指数は消費者のリアルな声をベースにしているので、個人消費と連動性が高く、GDPの消費部門を予測する際に参考になる指標でもあります。なので、小売売上高と一緒にファンダメンタルズ分析に活用しましょう。

 

また、NYダウに対して相関関係が強く、半年程度の先行性があるとも言われています。ミシンガ大学消費者信頼感指数とともに、米国の将来の経済状況を分析することができる景気先行指標になります。

 

消費者信頼感指数の値動きの大きさ

消費者信頼感指数が市場に与えるインパクトは限定的になります。

相場のトレンドを変えるほど大きな影響を与えるものではありませんが、ドル円などドルを軸で見ると5pips~30pipsほどの値動きを見せることもあり、スキャルピングやバイナリーオプションなどの短期取引をしている投資家にとってはヒヤッとするような動きを見せることもあります。

 

そのため短期取引をメインにするトレーダーは警戒しておきたい指標ですが、先行指標としてミシンガ大学消費者信頼指数とと比べると大きな収集結果をもとに公表されますので、今後の景気判断や指標の分析に大いに役立つはずです。

 

ファンダメンタルズ分析は値動きが大きく動く指標だけではなく、重要な指標に対しての伏線として欠かせない要素になっているので軽視することがないようにしてください。

その公表される結果から、雇用時計やGDPなどの予測値も計算されることがあるので、その予測値と実際のデータをもとに分析できるようになりましょう。

 

 

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