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「プロスペクト理論」で分かる人間が本能的にFXが苦手な理由

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「プロスペクト理論」で分かる人間が本能的にFXが苦手な理由

人は誰しも損をしたくない生き物です。

これは極当たり前の心理であり、損失を受け入れることが当たり前になって良いことなど何1つないでしょう。しかし、FXで利益を上げるためには資金が溶けない程度の損失は受け入れる必要がありまます。

 

つまり、損小利大のような状態がFXをやるうえでは理想的だということです。しかし、FXで負けているほとんどの人は、損小利大をすることができずに損大利小になっているわけです。

 

利益が大きく、損失が少ないければ当然資産は増えるばかりですので、1回の負けで大きな損失を出さなければ再起不可能なほど資金が崩れてしまうことはありません。

しかし、現実的に問題として理解はしていても、なかなか感情(メンタル)というのは制御できないものです。ひとは泣きたいときに涙が流れ、機嫌が悪いときはどこか乱暴な言動になりますよね。

そして、その感情からくる行動は抑制するのなら我慢する必要があります。

 

もちろん我慢できずに衝動的に行動してしまう人もいますが、この衝動的な行動をFXでは頻繁に負けている投資家はしてしまいます。なぜなら、感情を露見して行動したとしても、周りに迷惑をかけるということがないためストッパーがない状態だからです。

そのストッパーがもともとない人は、FX以外にも暴力的だったりとすぐに感情と行動がシンクロします。それぐらいひとは本能的な感情や思考に引っ張られた行動をとってしまいます。

 

数字として客観的に見ると損失になるにも関わらず、負けている投資家が利益ではなく損失になる方を選択してしまうのには理由があります。

 

それはプロスペクトロ理論と呼ばれるもので説明できますが、FXにおいてプロスペクトロ理論を簡単にいうと、FXにおいて人間は本能的な部分で負けるような要素(弱点)があるということです。

しかし、その要素を排除できるような、行動を抑制するストッパーになる仕組みや役割を考えることができれば、損失をかなり抑えた弱点を克服した取引をすることが可能になります。

 

FXであなたが無意識に損失になる方を選んで負けてしまわないためにも、プロテスタント理論で弱点を克服して損小利大を実践できるようになりましょう。

 

プロスペクト理論とはなに?

プロスペクトロ理論

プロスペクト理論とは、ダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによって発表された行動経済学における心理学的に基づいいた人の心理的な理論です。

プロスペクト(Prospect)には日本語で「予想、見通し、期待、展望」といった先を見据えるといった意味があります。

簡単に言ってしまえば、確実性がない宝くじや競馬などギャンブルのような確率論的な要素が含まれているとき、人は売買における決定を根拠のない感情で選択してしまう場合がありますが、その最終的な決定を論理的に正しいほうに選ぶことができるように生まれた理論です。

プロスペクト理論は、たとえばファイナンスにおける意思決定などにおいて、人々が既知の確率を伴う選択肢の間でどのように意思決定をするかを記述する。期待効用理論のアノマリーを克服する理論として作成された。「プロスペクト(prospect)」という語は「期待、予想、見通し」といった意味を持ち、その元々の由来は宝くじである。期待効用理論の「期待(expectation)」という語に替わるものとして名前に選ばれた。

行動経済学における最も代表的な理論の一つとして知られており、そのモデルは記述的(descriptive)である。規範的(canonical)モデルと異なり、最適解を求めることよりも、現実の選択がどのように行われているかをモデル化することを目指すものである。個人が損失と利得をどのように評価するのかを、実験などで観察された経験的事実から出発して記述する理論である。

参照元:Wikipedia

一言でいってしまえば「人間は自分自身に不利な選択を自然にしてしまう」ので、それを根拠のある正しい理論で回避できるようにするというものです。

人はそれが間違っていると分かっていながら、ついつい感情に引きずられて行動してしまうものです。私も初心者のときに「もう少し価格が動けば大きく反転するはず…」と根拠もない取引をしてしまったことがあります。

そして、これはFXに限った話ではありません。

キャッシュレス時代に突入した昨今、現金の還元が多く活用されていますが、その還元が行われる期間が決まっていると「還元されるならこれも買おうかな…」と還元対象の商品を勝ってしまったり、ポイントなどであれば「来月でポイントの有効期限が無くなります」とくれば、「ポイントを使わないと」と損失を回避しようとする心理が働くので、買うつもりはなくてもポイントを消費するために何かしらを購入してしまったりというケースは多々あるのではないかと思います。

日常生活においても、得をする・損をするという可能性があれば回避しようとするその考え方を理論的な視点で防ぐためにプロスペクト理論が提唱され、ノーベル経済学賞まで受賞しています。

FXでメンタル(感情)を崩すと負けると聞いたことがある人も、もしかしたらいるかもしれません。

その最たる理由がこのプロスペクト理論を理解することで克服するための理論です。あなたは勝つためではなく、負けるのが嫌で取引を続けてしまうことはありませんか?

理論と聞くと難しく感じてしまうひともいるかもしれませんが、イメージしやすいように例として見ていきたいと思います。

 

プロスペクト理論の2つの代表事例

プロスペクト理論

実際にプロスペクト理論の分かりやすい2つの事例を見ていきたいと思います。

事例の代表例を表すと「人は利益が発生する場面ではリスクを回避することを優先し、損失をこうむる場面では損失を回避する傾向がある」という心理学の理論です。

 

①プロスペクト理論「リスク回避」の行動心理

例えばFXの取引の中で2つの選択肢が発生したとします。

  1. 予測的中→確実に5万円の利益を得ることができる
  2. トレンドが続くと予測→当たれば20万円の利益、ハズレたら1円の利益にもならない

あなたなら①と②どちらを選択しますか?

 

ほとんどのが人が確実に5万円を得ることができる①を選択するはずです。

この場合は①の方が確実性がありますし、運という要素が入り込む余地もないでしょう。

 

しかし、②のほうが①よりも期待値を計算すると高くなります。期待値とはある試行を行った際に結果として得ることができる数値の平均値です。

 

確率的に高くてもリスク回避を優先する

今回の「リスク回避」の事例の場合、①は確実に5万円の利益が発生するので、期待値は5万円になります。しかし、②の場合は50%の確率で20万円の利益が発生するので、期待値は10万円になります。

  1. 期待値5万円
  2. 期待値10万円

 

合理的に判断するのであれば、期待値の高い②を選びます。しかし、ほとんどの投資家が①を選択してしまいます。

この行動は「利益を得ることができない」というリスク回避をしようとしているためです。

この事例はプロスペクト理論の典型的な例だといえます。

 

②プロスペクト理論「損失回避」の行動心理

次の例は先程と似ていますが、あなたが既に取引を行って5万円の損失が発生していると過程してください。

その状況の中で2つの選択肢があります。

  1. 取引終了→確実に5万円の損失が発生する
  2. 取引継続→予測がハズレて5万の損失が増える、あるいは予測が当たって損益が±0円になる

さあ、あなたはどちらを選択しますか?

 

今回のFX取引の事例では、多くの人が先程と違い②を選ぶひとが増えます。

しかし、プロスペクト理論の期待値を計算すると、②の方が損をする確率が高いことが期待に照らし合わせてみると分かります。

  1. 期待値:-5万円
  2. 期待値:-10万

 

このように期待値に関係なく損をしたくないという思いが取引に影響し、自然に負ける方を選択しているのです。これは人間であれば仕方がないのかもしれません。

しかし、だからこそ克服するためにスペクトロ理論が考案されたのです。

この損失回避の事例は、確実に損益を出すという結果を回避しようとして起こる心理取引ですが、同時に投資家は人間である限り自然にリスクを取ってでも損失を回避する行動をとるのです。

 

感応度逓減性が行動を鈍らせる感情を生む

感応度逓減性引用元:とうし科!!

なぜ客観的に見ると、損失になる可能性が高い不利な状況を投資家が選択してしまうのかは、「感応度逓減性」というものが関係しています。感応度逓減性とは、利益や損失が大きくなるのにつれて、満足感や不安感が少しずつ減少していく人間の性質を示したものになります。

 

上記の図の中心地点は、投資家の感情(メンタル)に異変が起きていない状態です。しかし、上昇すればするほど感情は「嬉しい」というポジティブな感情になるため、逆に損失が発生するような事態になると、ネガティブな「悲しい」という感情はより強くなってしまいます。

 

当然なことですが、利益が増えればポジティブな感情になり、損失が増えればネガティブな感情に囚われます。しかし、上記の図を見て分かるように一定の以上になると不安感や満足感が横ばいになるため、損失や利益に慣れてしまうのです。

 

損益に比例せず満足感や悲壮感が薄れていく

中心の地点から離れるということは、必ず利益か損失のどちらかが発生している状態です。しかし、ある一定の上昇と下降後には、感情が少しずつ横ばいになり、感情に起伏が少なくなります。

 

つまり、利益や損失が大きくなると、「満足感」や「不安感」といった感情に慣れていくため、損益に比例して感情が動かなくなります。つまり、その損益の状態に慣れてしまうわけです。

この状態は正しい判断ができないどころか、客観的に思考ができずに、もう一歩踏み込んだ損失の領域にまで到達します。

 

なにより恐いところが、その原因を知らないまま無意識の状態でその領域まで到達してしまうことです。ここまでいくと、損失にも当然なれてしまうため、損失を取り戻そうとした結果、資金が溶けるほどの損失を出してしまう人が多く存在しています。

 

無意識に負けを引き寄せない改善の方法とは?

プロスペクトロ理論

プロスペクトロ理論そのものを知らなければ、単純な感情が原因だと改善できないひとも多くいます。しかし、プロスペクトロ理論を知ると分かるように、人間はもともとFXで負けやすいような感情形成になっています。

 

これは人間の本能的な部分になるので、感情を抑制したり行動に移さないようにするのは非常に大変です。

だからこそ、FXで感情に行動が支配されないような取引を強制的にできる環境」や「仕組み」といった自体を考えるようにしましょう。あるいは、闇雲な勝ちや負けを損益から判断するのではなく、取引回数や勝率といった客観的に判断できるものを必ず投資家として1つは持つようにしてください。

 

取引が間違っているのかは、損失からでしか判断できない人がいます。しかし、そういった判断の仕方は大損してから気づくことが多く、既に負けのスパイラルに入ってしまっている投資家も少なくありません。

 

なので、過去の負け取引を振り返ることができるノートを作成したり、あなた自身の取引をシステムに取引させて感情が入らない取引をするなど、様々です。

もちろん、人によっては性に合わないという投資家もいるので、あなたができる取引スタイルを築き、感情や衝動的な取引の入り込む余地のない運用をFXで実現できるようにしましょう。

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