散財するようなお金の使い方は、貯金も上手くできずお金に余裕がなくなる原因でもあります。
しかし、同時に「お金が使えない」と真逆の人も日本では多くおり、お金を使うことに非常に抵抗を感じてお金を使うことで充実感がなくなったり、お金を貯蓄することにすら抵抗があるという人も意外といます。
簡単にいえばお金の使い方を知らないため、お金自体に価値を見出してしまっていることが問題にありますが、お金を使うことに対して抵抗があると節約や無駄遣いをしない倹約家と違って、ただのケチと周りの人から評価される可能性もあります。
しかし、こういったお金を使うことに対して抵抗を感じてしまう人は、必要な時にお金を使えずに失敗に繋がったり、チャンスを逃してしまうこともあるので、そうなると残念ですよね。
昨今、老後2000万円問題で老後のお金が足りなくなるという話題になっています。しかし、労働収入の余りしか貯金できず、老後のことを考えた時に資産が足りないもののお金を使う抵抗感から何もできなかったという事になれば、分かっていたのに老後苦しい思いをする事になるかもしれません。
お金を使うのに抵抗感があって使えない人は、基本的に3つのタイプに分けて考えられます。今回の記事では、その3つのタイプと特徴、対処方法について紹介していきたいと思います。
タイプ1.想像だけで心配になる
何かと楽観的に物事を考える人もいれば、心配性な人もいます。
その中でもお金に対して心配性な人は、老後資金や教育資金、万が一の備えなど想像だけで悲観的な傾向が強くできます。
そのため、「老後が心配」「病気になったら…」「事故にあったら」「子供の進学費用が将来心配」といったことを考えることが多くあり、お金を使うのは何かと控えたいと思って、いざという時の備えのためにも貯金しないといけないと思っているタイプです。
もちろん、未来のことを考えるうえで余分に備えは必要でしょうが、健康保険や高額医療制度など医療制度が日本では充実しているので、健康や怪我などの心配は想像よりも大きな金額になりません。また、子供の教育費なども学資保険や元金保証されている積立てなどを行えば、単純に貯金だけで賄おうとするより有利に進むでしょう。
対処法
何かと心配性なタイプの人は、一度老後やいざという時に必要なお金を想像で済ませるのではなく、具体的に考えてみましょう。そこから逆算して考えれば、目標金額・期限・目的が明確に決まります。
こうすることで、毎月の貯金額を決めて余った分を「使っても良い貯金」として分けることが解決の糸口です。
そのため、絶対に手をつけない貯蓄用のお金と使っても良い貯金用の2つの口座に分けると目的意識を明確にして資産を形成することができます。
余ったお金をすぐに使うことに抵抗はあるかもしれませんが、別にそのまま貯金してもいいですし、ある程度積み重なったら資産運用の資金として運用してもいいでしょう。あくまで使っても良いお金として貯金することが大切です。
タイプ2.お金=悪という認識がある
私達の生活にお金は欠かせませんし、多ければ困るということはありません。
世界的にみても日本人はお金に対してあまりいいイメージがなく、それどころかお金の話を他人にすることをタブー視している部分もあります。
しかし、必要だからこそ家族全員で考えて話し合ったほうがいいですし、友人や親戚に話を聞いて参考にすることで問題に早い段階で気付けるため、対策のための方法や時間に余裕を生むことがきます。
汚いお金の稼ぎ方をしている人や浪費している人を見てきた、あるいはニュースやドラマなどからお金に対して良いイメージがないというのも理解できますが、極端な人は使うのも持つのも嫌というタイプも存在しています。
対処法
持つのも使うのも嫌だと言う人は極端かもしれませんが、やはりお金を稼ぐことに対してマイナスイメージを持つ人が多いのも事実です。特にインターネットでは「お金を稼ぐ系」のアフィリエイトも多いため、スマホが身近になった現代では嫌に思う人も多いはずです。
そのためまずは寄付や人に贈り物など、お金の良い使い方して人を助けたり喜ばせたりする経験をすることが大切です。良い使い方をしている人の話を聞くのも効果的ですし、まずは自分で価値があると考えるのもにお金を使うことで、お金に対して違った見方をすることができるのでオススメです。
タイプ3.何に対しても自信がない
自分に自信がない人は、周りの人に厳しくされてきた経験が多かったり、自己否定されて育ってきたため「自分には能力が足りない」「何かをしても成功するイメージができない」といったことを思っていることが多いタイプの人です。
ただ、自信がなくてネガティブだと何にでも挑戦するのが遅れて、後で後悔することが多くなります。
最初は分からない事や出来ないことが多いのは当たり前ですが、このタイプは変に完璧主義な一面も持ち合わせている傾向があります。
対処法
自信がなくてネガティブに物事を考えてしまう人は、まずは小さい成功でも良いので「できる」を積み重ねていきましょう。
例えば、今週は無遅刻無欠席だったからご褒美としてデザートを買ったり、家計簿を一ヶ月継続してつけられたので節約出来たお金を趣味に使うのなど、その小さな成功の成果を自分に贈ることが大切です。
どれだけ小さくてもその成功はあなたの自信に繋がりますので、大切なことや挑戦したいと考えていることに対して前向きに考えられるようになります。
改善したらあなたは何をしたい?
あなたは該当しているタイプがあったでしょうか?
お金の適切な使い方は、良い使い方もあれば必要不可欠な使い方、無駄な使い方と色々あります。しかし、自分にあった基準の考え方やルールを作ってみると、お金に対して価値を見出すのではなく、お金を何に使ったかで自分にとって価値が生まれます。
これからの老後のための資金作りや教育費用、結婚資金、独立資金など、お金が必要になる理由は様々ですが、今の日本では労働収入だけでは達成するのが難しい現実があります。
そのため「お金を何に使うのか?」今一度考えてお金に固執して貯めることに拘るのではなく、お金を使う目的を正しく理解して上手にお金と付き合っていきましょう。
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