富裕層と貧困層では「読む本の傾向」も違う?成功者の7割が読む本の分野

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富裕層と貧困層では「読む本の傾向」も違う?成功者の7割が読む本の分野

世の中に富裕層と呼ばれるお金持ちは多く存在していますが、そんな人達がどんな本を読んでいるのか気になった人も多いのではないでしょうか。

 

本を読む人は年々低下傾向にあると言われていますが、誰しも一度は漫画や小説、参考書ぐらいなら手にとって読んだ経験があるはずです。

あなたは、最近読んだ本を覚えていますでしょうか?

「結構前に…」「話題だったから〇〇を読んだ」「スキル向上のために参考書を読んでる途中」と、本を読む人読まない人、あるいは特定のジャンルだけ読むと言う人もいるでしょう。

 

本はたくさんありますが、つい夢中になってしまう娯楽的な要素もあれば、教養や価値観が変わるような本もたくさんあります。そして、お金持ちが読んでいる本の傾向には、単純に面白いからといった理由以外にも、収入を上げるヒントや仕事で成功するためのノウハウが詰まっているのではないかと思います。

 

事実、米国で富裕層と貧困層の習慣を研究した調査結果で面白い結果が分かっているので、今回の記事ではお金持ちどんな本を読んでいるのかをお伝えしていきたいと思います。

お金持ちになった人たちが本で得た知識や教養参考に、ぜひあなたもスキル向上や仕事など収入を上げるためのヒントを見つけてみましょう。

 

富裕層の7割が「成功者の自伝本」を読む

成功者の本

トーマス・コーリ氏は、2004年〜2007年にかけて富裕層233人と貧困層128人を取材し、そのうちの179人は一代で1億円以上の富を築いたセルフメイドミリオナアでした。そして、全体の59%は中所得家庭、41%は低所得家庭で育ったと分かっています。

 

富裕層の定義は、年収約1600万で純資産が3億円以上としており、貧困層は年収約350万円として考えて別けていますが、コリー氏は調査結果から2つのグループで発生していた差が所得や純資産額だけではなく、読書の傾向にも現れることに気づき追跡調査しています。

 

そしてその後、5年間にわたり富裕層と貧困層の習慣を研究した結果では、セルフメイドミリオネア(自力で道を切り開いた富裕層)の約7割が「成功者の自伝を読むのが趣味」と答えたのに対して、年収が約360万円以下の9割以上が「成功者の自伝は読まない」と回答し、趣味だけではなく読む本の傾向が大きく違うことが分かっています。

 

そ特に自ら財を築いたお金持ちの人は68%が他の成功者の自伝を読むことを習慣に取り入れているのに対して、貧困層の91%には同じ習慣がないことが分かったそうです。

 

ここまで習慣の差が見られると、やはり何か成功のヒントを得ていたのように思えますよね。

それでは成功者の自伝を読まない人たちはどういった本を読んでいるのか?

次はその詳細を見ていきたいと思います。

 

お金持ちが成功者の本から学ぶものとは

富裕層と貧困層の差

なぜ多くの富裕層が成功者の自伝を愛読するのか?これは、「歴史は他人の失敗の研究である」とコリー氏は結論づけました。

成功者の自伝本は、失敗や挫折についても経験に基づいて書かれています。

成功例ばかりをつい見てしまいがちですが、失敗にも重要な事が潜んでいるため同じ失敗をしないように意識している可能性があります。

 

富裕層はこういった成功例だけではなく、失敗に関しての内容を見逃さずに前例として学び、自らの失敗回避法として役立てているわけです。また、成功したアイデアやその発想に至るまでの経緯を知ることができれば、参考することができますよね。

 

多くの富裕層が富と成功が失敗のうえに成り立っていることを認識しています。これは失敗する可能性も必ずあると認識しつつ、失敗の確率を減らして挑戦することで「何が上手くいって、何が上手くいかないのか」を学ぶ機会を増やしているためです。

 

そして、諦めない限り次に繋げる成長のための授業料として考え、小さい成功の積み重ねが大きい成功を呼ぶ結果に繋がるスパイラルを生むことができます。

 

貧困層が好む本の趣向はエンターテイメント

貧乏人が読む本

富裕層の呼んでいる本の傾向と共に、貧困層が好む本の分野についても「エンターテイメントの分野」が79%と大多数を占めており、残りが教育・キャリア・自己啓発関係で15%、ニュースが11%となっていることが調べていくうちに分かったようです。

 

お金持ちの人が健康に気を使って野菜を食事に取り入れたり、ファーストフードをあまり食べないという傾向があるように、読む本の傾向も大きく違うようです。

 

しかし、いくら成功者の自伝本を呼んだとしても失敗すればお金がかかりますし、事業や投資に失敗すれば損失がゼロということにはならないはずです。しかし、富裕層の人たちは失敗から学ぶため、敢えて費用を抑える必要がある部分を成功者の自伝本から学んでいるのかもしれません。

 

読書による成功の糸口

読書の効果

この調査結果から、コリー氏は「毎日の習慣が経済的な成功に繋がる」という結論を出しています。

 

富裕層の習慣の1つが読書ですが、富裕層は読むだけではなく実際に活用するために習慣の中から何かを学ぼうとしています。そして、他の成功者の本を読むのは自らを教育をするためです。

 

メンターは先生やお手本となる指導者を指す言葉ですが、富裕層には師とも呼べるメンターが24%しかおらず、過半数が自身でメンターの役割を果たしています。そしてこれは、自身でメンターの代わりとなる本から学び取っているという意味でもあります。

あなたも、読書の傾向や普段行っている習慣の意味を考え、役立てる方法から習慣の強化を目指してみるといいかもしれません。

 

世界的な富裕層も趣味が読書の人が多い

読書はありきたりな趣味ですが、世界的に有名な富裕層のなかにも趣味としている人は非常に多くいます。

ウォーレン・バフェットは1日5〜6時間読書に時間を費やすことで有名ですし、ビル・ゲイツも年間50冊の本を読んでいました。

そのほとんどがエンジニアリングや科学、ビジネスに関する役立てられる可能性がある内容だったそうです。そして、マーク・キューバンは毎日3時間の読書を通じて、自分の専門分野の知識を磨いており、企業初期にはこの習慣が役に立ったと語っています。

 

学生時代に教科書を呼んで学び、暗記して復習したように「本を読む」ということから学べることは、私達が小さい頃から行ってきた教養を得る手段です。

 

ただ、残念なことに社会にでて大人になると、意外と学びの機会は少なくなりますよね。なので、自らを成長させるためにも、一度本屋で成功者の自伝本を手に取って読んでみましょう。

富裕層の視点でアイデアや価値観、失敗など学べることがきっとあるはずです。

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