ネット銀行の安全性は大丈夫?意外と知られていない4つのリスクと対処法

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ネット銀行の安全性は大丈夫?意外と知られていない4つのリスクと対処法

昔と違いインターネットが普及した現代は、支店などの店舗を持たないネット銀行が人気なっています。これは政府やPayPalによるキャッシュレス化の促進によって利用者が急増しましたが、余計な人件費が必要ないということでネット銀行ならではの金利の高さも人気な理由です。

 

ただ、インターネットバンキングの口座預金から不正送金や出金といったトラブルが2019年には前年比4.4倍の20億3200万円と利用者の増加とともに増えています。

最近だとau自分銀行で不正出金があったとして、ネット銀行のセキュリティの甘さも世間的に露見ました。これは「ワンタイムパスワード」を破る手繰りが横行していたことが原因です。

 

こういった話を聞くと、「ネット銀行を使うの不安」「リスクが結構高い?」といった安全性を指摘する声が上がるはずです。ネット銀行の取引はインターネットで行うことがメインですので、時間を気にすることなく取引できるのは便利ですが、その分セキュリティが甘いと万が一の事態にあなたが陥る可能性もあります。

 

そこで今回の記事では、ネット銀行のリスクと対処法を解説していきたいと思います。私達が不安に思っても出来ることは限られるかもしれませんが、それでも少しでも余計な不安やリスクを負わないためにも、できるだけネット銀行に潜むリスクと対処の方法を知っておきましょう。

 

ネット銀行の利用者が急増している理由

ネット銀行

ネット銀行は実店舗を持たないため、インターネットでの取引がメインになる銀行です。

預けたお金の残高や出金状況、振り込み状況などは全てHPか専用のアプリを通して行うことができます。

 

また、定期預金の積立てや振り込みなど、口座から直接お金をやり取りするためには通信環境さえあれば良いので、24時間インターネットバンキングで振り込みが出来る点も魅力です。それに加えて人件費もかからないため金利が高く、キャッシュレスでの支払いで還元されるといったキャンペーンもあったので利用者は一気に増加しました。

 

ただ、インターネットに繋がって利用者も個人情報の入力や取引をすることができるため、セキュリティが甘いと個人情報が簡単に抜き取られてしまう可能性もあるため、利用者の増加とともに不正出金といったトラブルも比例して増加しています。

特に注意すべきは、ネット銀行などと偽ってログイン情報を盗もうとする相手にも、気づかない人が多いと言う点があります。

 

ネット銀行に潜む5つのリスク

ネット銀行のリスク

便利なネット銀行ですが、便利だからこそ私達が気をつけなければいけないリスクが潜んでいます。

その意外と見落としがちなリスクは4つあります。

  • ログイン情報の記録
  • セキュリティの問題
  • 通信環境の有無
  • 引き落とし先として使えない可能性

インターネットでHP、あるいはアプリからログインする際には、IDとパスワードのログイン情報が必要になります。これをログイン情報管理アプリに登録していたり、ブラウザの登録情報に記録させている人もいますが、現在はいきなり届いたメールのURLを開くことで情報が盗まれるといった事例もあるので注意が必要です。

そして、ログイン情報は忘れると利用できなくなりますが、通常の銀行の場合にはATMにキャッシュカードを挿入して暗証番号さえ覚えておけば利用できるので、ネット銀行のログイン情報を忘れてしまったという人も少なくありません。

 

特に設定するパスワードなどは、本人の名前や誕生日といった利用されることの多いログイン情報は利用できないので、忘れてしまうと必要な情報がネット銀行よりも多くなるのでリスクが高くなります。

 

au自分銀行で明らかになったことですが、日本の銀行は2段階認証をせずに利用できる銀行も多く、GoogleなどAppleが10年以上前から採用しているセキュリティ方法を使っていないことも原因です。

 

今回の件で見直されてきていますが、セキュリティの問題はコンピュータウイルスやフィッシングサイトからログイン情報を盗難・流出する可能も考えられるリスクです。また、ネット銀行側も個人情報やログイン情報の流出には細心の注意を払っていますが、手口が巧妙化していることもあり、私達も意識しておかなければいけない問題になっています。

 

そして、ネット銀行のアプリから支払う機能が付与されていることも多くなり、現金を持ち歩かずにスマホで決算する人も増えています。ただ、充電が切れてしまえば支払い能力がなくなりますし、無料Wi-Fiなどのセキュリティの甘さをついて不正出金を行うこともできなくはありません。

 

通信環境が整いすぎている現代では、こういった通信環境から情報を盗まれるということも忘れてはいけませんし、キャッシュカードでも近くにコンビニがないとお金を引き出す事自体が難しくなります。

 

さらに最近は少なくなっていますが、ネット銀行を振込先として指定できない場合もあります。特に大手金融機関を使っているはネット銀行に切り替える時には事前に確認しておかなければいけません。

 

ネット銀行が一般的に普及してきたといっても、金利やキャッシュバックといったメリットだけではなく、歴史が浅いゆえに利便性に特化して発生したデメリットも理解しておきましょう。

 

ただ、常に意識しなければいけないほどネット銀行のセキリュティや利便性は低くはないので、ログイン情報など自身の不手際で流出しない行動だけ気をつけておけば充分だと思います。それでもそういった可能性もあるとして頭の隅に留めておきましょう。

 

ネット銀行で発生するリスクの対処法

ネット銀行のリスク

ネット銀行で発生するリスクは、インターネットに繋がっているからこそ発生することですが、それでもネットに繋がずに使うのというのはネット銀行の利便性を捨てているような状態です。

そこで、ネット銀行で発生するリスクを軽減するための対処法として以下を施しましょう。

  • IDとパスワードを誰にも知られないように記録
  • 2段階認証・ワンタイムパスワード・生体認証を活用
  • 1日の利用額設定をしておく

IDとパスワードを忘れないようにしておくことは大前提ですが、やはりスマホ内にログイン情報を残しておくのは金庫と鍵を同じところに保管しておくようなものです。

 

そのためセキュリティが強い専用のアプリや紙媒体などで管理するようにしましょう。また、万が一IDやパスワードが流出しても大丈夫なように2段階認証やワンタイムパスワード、生体認証などネット銀行が提供しているセキリュティ対策を合わせて活用することで、大きくリスクを軽減することができます。

ログイン情報に気をつけるだけではなく、ネット銀行で提供されている自身でできるセキリュティ対策も忘れないようにしましょう。

 

そして、ネット銀行には1日に利用できる額をアプリやHPから設定することが可能です。

これで万が一アカウントの乗っ取りやログイン情報を盗まれても被害額を減らすことができます。そして、出金や振り込み、設定の変更の際には変更内容がメールで届くようになっているので、被害に気づいたらすぐにネット銀行に電話して利用を止めるようにしておきましょう。

 

セキリュティ対策が充実したネット銀行がベスト

ネット銀行で口座開設する際には、金利の高さやキャッシュバック、還元率などに着目されがちになっています。しかし、セキリュティ対策の手段が豊富で最先端な認証方法を積極的に取り入れているネット銀行を選択することがベストです。

 

不正流出などの損失はネット銀行が補填してくれる可能性はありますが、連絡が遅れたためどこまでが不正出金なのか判別できずに、補填される額が少なくなる可能性があります。

そのため、ネット銀行を利用する際にはセキリュティ対策が強いところを前提に利用することを考えましょう。

 

ネット銀行はインターネットと良くも悪くも繋がって成り立っているため、普通の銀行にはないリスクが潜んでいます。しかし、自身でリスクを軽減するように務めることでセキリュティは大きく強化されます。

いつでもどこでも安心して操作や取引をするためにも、無関係だと思わずにリスクを把握して上手く活用していきましょう。

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