積立投資のメリットとデメリットで分かる初心者にオススメな理由!

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積立投資のメリットとデメリットで分かる初心者にオススメな理由!

NISAのような少額から投資を行う人のための非課税制度の登場で、行政や金融機関が推奨している投資信託の積立投資が色々な世代から注目を集めています。

 

積立投資なら、株や不動産といったまとまったお金が必要なわけではありませんし、1回あたりに投資する金額もかなり抑えることができるのがポイントになっていますが、特にNISAを利用すれば、5年間は非課税期間が儲けられているので賢く資産を構築することが可能です。

 

ただ、積立投資にはこういった仕組みとしてのメリット以外にも、投資家の心理的負担を軽減する効果があり、投資初心者に対してのハードルが低いということから人気な積立投資になりますが、積立投資は万能な投資方法ではなく注意点もあります。

 

今回の記事では、投資初心者が資産形成を目指すならオススメな積立投資のメリットと注意点を解説していきたいと思います。

 

投資信託で積立投資を始める人が増えている

積み立て投資

投資信託協会の「2019年投資信託に関するアンケート調査によれば、投資信託を保有している人の約4割が積立投資を利用していることが分かっています。

 

年齢層が上がるにつれて投資当信託に対しての購入は上がる傾向がありますが、逆にいえば若い世代ほど購入している人が少ないのが実体です。残念なことに20代や30代では興味自体がなかったり、「年収が上がったら」「損をしそう」といった様々な理由で先送りしがちになっています。

 

しかし、少額から可能な積み立て投資なら長い時間を使って運用するほうが有利になるため、経済的に負担にならない程度の積み立て商品を若いからこそ検討することはオススメです。

 

投資といえば金融教育がないため、怖いものというイメージが先行して運用を始める年齢が遅くなることが日本では多くなっていますが、少額から購入できるということで投資を本格的に始める人には投資信託を利用した積み立て投資で資産形成を考える人が増えています。

 

そもそも投資信託と積み立て投資とは何?

投資信託と積み立て投資

冒頭から投資信託や積み立て投資を知っている前提で説明してしまいましたが、中には投資信託と積み立て投資を知らない人もいると思いますので説明していきたいと思います。

 

この2つは言葉として知っている人も多くいますが、購入している投資家の中には営業マンに勧められるまま購入してしまった人や、信用できる証券会社や銀行が言っているからという理由で「取り敢えず保有している」という人もいるかもしれません。

 

なので、改めて投資信託と積立投資の基本的な知識を学んでおきましょう。

 

投資信託とは?

投資信託とは、多くの投資家(顧客)から集めた資金、つまり大きな資金としてまとめて運用会社や専門家が株や債券で投資・運用してくれる金融商品です。

 

利益が発生するかは運用会社や専門家次第な部分はありますが、社会背景をかえりみた情報収集や分析は個人が可能なものよりも圧倒的に多いため手間がかからず、初心者で知識や経験がなくても始めることができます。

 

ある意味お金を丸投げで運用を全て任せるやり方になりますが、投資信託では投資・運用は運用会社で投資のプロであるファンドマネージャーと呼ばれる人が行います。

 

集めた資金をどのように対象に投資するかは投資信託ごとの運用方針によって違ってくるため、その点は自身で調べて購入するか、証券会社や銀行に聞くといいかもしれません。

しかし、そういった営業マンや窓口の人の勧められるまま商品を購入するのは注意しましょう。

なぜなら、手数料が高い商品でも儲けを出そうと相手も考えているため、手数料が高い商品を購入してしまうと、利益が出てもほぼ雀の涙程度しか残らないようなことになってしまう人がいるからです。

あくまで参考程度に聞き、最低限の情報を調べてうえて購入する投資信託を決定しましょう。

投資信託に投資したあとは、投資先の決定や売買タイミングは全て専門家に任せることができるので、そういった点から資産形成を考えている初心者に人気の金融商品になっています。

 

積立投資とは?

積み立て投資とは、定期的に一定額のお金を使って投資信託を買い増ししていく投資方法のことです。

 

このような購入方法は「ドルコスト平均法」とも呼ばれており、毎月一定額を購入することで高すぎる時に購入してしまったとしても、安すぎるタイミングで購入することもあるため年間で購入額を均等にすることができる投資手法です。

つまり、値上がるのか値下がるのかといった投資家が悩む分析をする必要がありません。

 

そして毎月1万円分の投資信託を購入していくといった契約を金融機関とすることで、自動的に口座から引き落とされる形で購入され、投資信託の運用残高を増やすことができます。

現在では多くの投資信託を販売する金融機関がこの積立投資に対応しています。

金融機関によって呼び方は「投資自動積立」や「定期定額購入」など名称は違いますが、同じ内容で毎月決まった額を自動的に投資してくれます。

 

投資信託では積立投資がオススメな理由

オススメな投資信託

投資信託は口数と呼ばれる非常に少ない単位から取引が可能なため、積み立て投資に向いている金融商品になります。

 

投資信託ではなく、個人で株や債券を購入しようとするとどうしてもまとまったお金が必要になります。しかし、投資信託の口数は1口あたり1円前後から高くても数円程度と低価格です。

 

ちなみに株の場合だと最低でも100単元という数が最低購入数になるので、1株500円でも100株で5万円が必要になります。

最近ではETFや株でも1株や1口で取引出来るケースもありますが、数百円から数千円という単価の株に比べると価格をだいぶ抑えて運用することができます。

 

株式やETFを用いた積み立て投資も存在してしますが、こういった価格の違いから少額でも可能な積み立て投資は投資信託を利用して行われるケースが多くてオススメです。

 

積立投資のメリット

投資初心者には何かと優しい積立投資になりますが、ここでメリットについてまとめてみたいと思います。

積立投資のメリットはここまで説明した内容でわかるように、他の投資にはない要素が含んでいるので是非メリットを理解して少額運用を検討してみましょう。

 

①少額から運用できる

積立投資の1番のメリットはなんと言っても少額でも運用することが出来ること。

最低金額は金融機関によって変わりますが、投資信託の積立投資は月々100円から出来る場合もあるので、これほど少額で投資を始めることができるなら、資金不足で始められなかったり、お金を使うのを怖いという部分を払拭できるはずです。

 

②時間分散できる

ドルコスト平均法のような一定期間に一定額を買い付けていく方法なら、時間分散の効果も期待できます。

投資信託の価格は毎営業日変動しますが、まとまった資金があるからといって一括で購入してしまうと、予想外の高値で購入してしまう可能性が出てきます。複数回に分けて購入するような積立であれば、いわゆる「高値ずかみ」を避けることができるので、自分の分散効果でリスクを最小限に抑えることができるのは初心者にとってかなり大きいはずです。

ドルコスト平均方は一定の数量ではなく、一定金額を購入していくのが特徴なため、価格が安い場合には多くの口数を購入することができます。もちろん、価格が高い場合には少ない口数になりますが、結果として平均購入単価を低く抑えることができるのはメリットとしては強みになります。

③注文の手間がかからない

積立投資は一度契約してしまえば、契約が終了するまで継続的に投資信託の買付が自動で行われます。

 

何をしなくても決められた時期に決められた金額で購入することが可能なので、どの投資信託をどれだけ買うのかを決めて注文する手間を省くことができます。

投資家にとってみれば、小さいとはいえ余計な時間が取られないのも始めやすくなっているはずです。

ちなみに購入代金を銀行口座から自動で引く落として購入するように設定しておけば、購入資金をその都度用意する手間も省くことができます。

あるいはこのタイミングので投資用の口座を作っておくのもいいかもしれません。

 

④購入するタイミングで悩むことがない

積立投資は投資家の心理的負担を軽減する効果もあります。

なぜなら、日々の株価を確認したり分析や情報収集を行わなくてもいいので購入するタイミングは自身で決める必要がないからです。

 

実際に個人で株を売買すれば価格の乱高下で新たな買付注文を躊躇ってしまったり、一時的な値動きで不安に駆られる事もあります。しかし、積立投資であれば購入価格が気になるという投資家の悩みである精神的ストレスが緩和されることは想像できるはずです。

 

優遇制度でさらに積立投資が初心者に有利になる

金融庁の報告

積立投資が注目されている背景には、金融庁の金融審議会市場ワーキング・グループ報告書で老後の資金が2000万足りない可能性が指摘されたことがあります。

 

そういった老後の問題もあり、行政が各種制度が積立投資を後押ししている側面もありますが、「つみたてNISA」のような制度をうまく活用することで、積立投資が有利できます。

 

「つみたてNSIA」は2018年から開始されたNISA(少額投資非課税制度)の積立投資番ともいえる制度です。

少額で長期間かけて積み立て、分散投資でリスクを抑えることを目的に創設されたものになりますが、利用者が年々増えており、2020年には約220万人と突破しています。

つみたてNSIAで積立投資をする場合には、各年に購入したファンドを保有している間に得た分配金・売却益が購入年から最長で20年間課税されません。

毎年40万円という投資金額の上限はありますが、大きい投資金額で投資せずに少額で毎年積立てていくのであれば、非課税の恩恵を充分に受けながら資産形成を素人でも始める事ができます。

 

つみたてNISAなら商品数も厳選されている

投資信託は日本で約6000本もの数が売られています。

これだけ多いと選ぶのも大変になりますが、つみたてNSIAの対象銘柄は約200本とかなり数が抑えられています。

 

200本でも多いと感じるかもしれませんが、ある程度の概要を知る程度なら大雑把に資産状況に合ったものをリストアップして後から細かく目を通せばいいだけです。

 

6000本近くある事を考えれば、200本はかなり初心者にとって目を通しやすくなっています。

この200本は金融庁が購入者が損をしないように「販売手数料」「運用コスト」といった様々な条件をクリアしたものが厳選されています。

 

積立投資を始める際に投資信託をどれにしようか迷った場合には、つみたてNSIAの対象投資信託を選ぶことがオススメです。

 

積立投資のデメリット

積立投資のメリットや有効性をお伝えしましたが、良いことばかりではなく悪いことにも目を向けなければいけません。

 

どんな投資にもリスクはあるので、積立投資のデメリットをしっかりと理解しておきましょう。

 

積立投資は少額でできるといっても、100円といったあまりに少額では出来ない可能性があります。もちろん、中には100円や500円から始められる金融商品もありますが、月々わずか数は百円程度では資産形成には不十分であり、仮に毎月100円の積立を20年間継続すれば、投資元本は2万4000円。

毎月500円でも12万円と運用する資金が少ないため運用益も少なくなります。

 

そして、毎月一定額を購入して平均単価を下がるドルコスト平均法にも弱点があり、最安値の状態から右肩上がりに価格があがるような場合には、高値掴みしかしないような状態になるので安値で一括購入した方が良い結果が得られます。

 

もちろん、そういった例は稀ですが、投資の世界には100%はありません。

最終的に投資信託を売却して換金する時の価格が購入価格を下回っていても損失は発生しますので、あくまでドルコスト平均法はリスクを抑えるためのものだと理解しておいてください。

保有する投資信託をいつ、どれぐらい売却すればいいのかについては、投資家自身が判断する必要があります。

 

投資するか迷っている人はまずは積立投資から

投資するからには利益を求めなければいけません。

しかし、利益を求めすぎた結果損失が膨らみ、資産が減ってしまっては元も子もありません。

 

まずはローリスクローリタンの投資から始め、投資とはどういったものなのか?資金分配はどうするのか?といった投資自体の理解を深めて段階を踏んでいきましょう。

 

その第一段階に積立投資は最適な金融商品です。

毎月一定額を投資することで少額から始めることができ、時間をかけて運用することの重要さを知り、非課税で利益を得ることができます。

本格的な資産設計を考えて投資を検討しているのなら、ぜひ積立投資から始めるようにしましょう。

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