あなたの職場はブラック企業か? サラリーマンの3割が不満を感じる理由

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あなたの職場はブラック企業か? サラリーマンの3割が不満を感じる理由

世間では働いてる時間に対して、あるいは成果に対して異常なほど少ない給料を与えている会社。

そして、休みが少なかったり労働時間が長いような会社を「ブラック企業」と呼ぶことがあります。

 

日本が不景気な今では、「ブラック企業なのかな?」と感じても一般的な労働環境も悪くなっているため、あまり自覚がなく不満だけが溜まっている会社員の人が多くいます。

 

そこで、今回の記事では「仕事・会社に対する満足度」の調査結果から、「ブラック企業」と感じるサラリーマンの割合や意見をお伝えしていこうと思います。

 

なかなか周りサラリーマンから給料体制や労働環境といった内容を聞き及ぶことは少ないはず。だからこそ、知らないだけで働いている勤め先は「ブラック企業」に近いという人もいるかもしれません。

 

あなたも今働いている職場が「ホワイト企業」と「ブラック企業」のどちらに近いのか知り、他の会社で働いている人達はどういった部分でブラック企業と感じるかを知っておきましょう。そうでなければ、働き損で何年も過ごすことになる可能性も考えられます。

 

3割のサラリーマンが会社に勤め続けたくないと回答

会社への不満

働いている会社が「ブラック企業」に近いのかというのは、給料の低さや労働時間もあるでしょうが、働いている人たちの意見も重要です。

 

なぜなら、本人が「ブラック企業」と感じないというのは、それが当たり前だと感じていることが多かったり、その給料が低い代わりに特殊な勤務体系が合ったりするためです。

会社への意見参照:マイナビニュース

上記はリスクモンスターが20歳〜49歳の男女600人を対象に「仕事・会社に対する満足度」の調査で明らかになった結果になります。

 

全体で考えると、65.2%が現在の勤め先に対して今後も勤め続けたい」と回答したのに対して、34.8%の会社員は勤め続けたくない」との回答。つまり、約3割のサラリーマンは会社に対して何かしらの不満を抱いていることが分かります。

 

これは「300万円未満」「300〜500万円」「500〜800万円」という年収順では、38.5%→30.5%→25.9%と減少にあります。

 

働き始めた新卒のサラリーマンや20代は日本の年功序列から給料が低いということも理由に挙げられるのか、給料が上昇すれば不満も少しずつ改善されることが分かります。しかし、800万円を超えたところから、42.4%と最も高い水準で「勤め続けたくない」という回答になっています。

 

これは、ある程度の水準の貯蓄・年収を得たことで再度会社への不満が上昇した可能性も考えられます。

また、年功序列で役職や給料が上がることを考慮に入れれば、老後への不安も減って会社に貢献するという勤続意欲の低下も見られるのではないかと、年収と勤続意欲の相関関係が読み取ることできます。

 

会社に「勤め続けたい」「勤め続けたくない」理由

会社への意見

次は年収と勤続意欲の相関関係ではなく、実際にサラリーマンたちが回答した本音の部分を見ていきたいと思います。

 

会社への不満があっても上司に直談判することなんて難しいですし、同僚に愚痴を溢してしまった結果他の人へ誤って伝わったという人もいるかもしれません。色々な理由がありますが、会社への不満を社内の人間に言うのはリスクもあり、意見や抱いている不満も違うためトラブルへ発展することも少なくありません。

 

会社によって不満も違うでしょうが、多くのサラリーマンが同じ悩み・不安を抱えてる傾向があるので、まずは会社への良い回答と悪い回答の2つを見ていきたいと思います。

 

サラリーマンが「勤め続けたい」と思える会社へ本音

会社へ勤めたいか参照:マイナビニュース

上記は会社へ「勤め続けたい」と回答したサラリーマンの回答結果になります。

  1. 「安定した会社だから」
  2. 「やりがいのある仕事だから」
  3. 「職場の立地や設備がいいから」

 

と、上位3位は恐らく誰でも会社に勤めているサラリーマンなら持っておきたい安心材料でもあります。

安定した会社であれば給料が良いことはもちろん、職場の立地や設備に対しても貪食に投資しているでしょうし、部下にやりがいを与えなければ長続きしない可能性もあるので、上位3位をすべて含んでいる企業は間違いなくホワイト企業でしょう。

 

3位以下には「福利厚生が充実しているから」「女性が働きやすい職場だから」といった将来や生活を見据えた仕事以外の外部要因が占めています。その他にも給料や転勤といったなるべく自分の生活スタイルを向上できるような会社に対して高意見が寄せられていることが分かります。

 

確かに給料が良くても使える時間がないほど忙しいのは息抜きの時間もありませんし、逆に働く時間が少なくて給料が少ないと遊べるお金も少なくなるので、適度なバランスが重要なのだと分かります。

 

では、次は「勤め続けたくない」と回答した会社員の意見から、ブラック企業に近いのか見ていきたいと思います。

 

サラリーマンが「勤め続けたくない」と思う会社へ不満

会社への不満

参照:マイナビニュース

会社に対して勤め続けたくないと回答したサラリーマン達の意見を聞くと、「給料が低いから」が42.4%と高く、2人に1人に近い結果になっています。

また、2位と3位についても「勤め続けたい」と回答した内容を裏付けるように対象的なの理由で「仕事にやりがいを感じないから」「将来性が感じられない会社だから」といった理由に多くを占めています。

 

こういった不満を多くのサラリーマンが抱えているかもしれません。

しかし、実際にこういった理由から勤務先がブラック企業だと感じる要因ではないようで、7割は「勤務先はホワイト企業だと思う」と回答。

 

では、3割の「勤務先はブラック企業だと感じる」理由は何なのか?

勤務先に対してブラック企業だと意識する要因は、意外にも勤め続けたくない理由の1位である「給料が低い」というわけではありませんでした。

 

ブラック企業と思う要因は無理な強要?

ブラック企業だと思う理由

ブラック企業だとサラリーマンが感じる要因については、全体的に無理に強要されることの多い意見が多く占めていました。

1位は「サービス残業が多いから」で、2位は「有給休暇を取得できないから」3位は「社内のハラスメント行為が多いから」といった日本人ならではの理由になっています。

 

日本人は働くことが美徳とされる風潮があるため、残業をしなかったり、有給休暇を取ろうとしても嫌な顔をする会社もあるほどです。もちろん、残業なども度々することになればそれだけ自身の自由な時間が減りますし、残業代を支払わないともなれば完璧なブラック企業でしょう。

 

他にも「条例や法令等に対して遵守する意思がないから」「商品うあサービスの品質等について、顧客を欺いているから」といった危ない要因もあり、会社が業務を行ってくれるサラリーマンの気持ちを汲み取らない状況で運営していることは、やはり働いている側としては不満を抱くようです。

 

勤続意識と年収の関連性から読み解くブラック企業

勤続意欲と年収の関係

最後に考える必要があるのは、「勤め続けたくない」理由の最も多かった給料が低いという要因との関連性です。

 

ブラック企業であると感じていても、半数以上の人が継続的に勤務することを望んでおり、転職や貯蓄状況といったことから環境の変化に対して消極的になっている人も多く見られます。

全体で見るとブラック企業だと感じていても53%が「今後も勤め続けたい」と回答しています。

 

つまり、2人に1人はブラック企業だと認知していながら「続ける意思」を見せています。

ただ、300万円未満の年収の人は最も勤め続けたくないという意見が多く55.8%という結果になっています。

 

逆に300万円を超える年収のサラリーマンは半数以上が勤め続けたいと回答しており、やはり年収と勤続意識の関係から、ブラック企業と感じる要因で大きいのは「給料」が占める割合が大きいようです。

 

あなたの勤務先はブラック?ホワイト?

今回紹介した調査結果では、会社に対して不満を抱く人が多いのは「年収」ということがわかりました。

また、年収だけではなく時間的な拘束を会社が強いる風潮が社内である場合には、特にブラック企業ではないかと疑問に考えることが多く、経営者にとってみれば「当たり前」や「それぐらい」のサービス残業でも働いている従業員にとっては非常に大きな価値観の変化を生むようです。

 

人によって年収や、やりがい以外の事に目を向けるという人もいるかもしれません。しかし、会社が社員に対してどういった姿勢で働かせているのかというのは、アンケートを取った意見以外には客観的に年収や労働時間という平等な指標しかないのも事実です。

 

あなたが働いている会社はホワイト企業、ブラック企業どちらに近いでしょうか。

もしもブラック企業に近いのなら、副業や新しい資格の取得などで転職を検討してもいいかもしれません。

 

そうでなければ、不当な労働環境のもと得られていたはずのお金や取り戻すことが出来ない時間が大きく損なう結果になってしまいます。

そうならないためにも、勤務している会社が他のサラリーマン達の意見や調査結果からどっちに近い会社なのかをあなた自身がしっかりと判断できるようになりましょう。

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