投資信託初心者が購入を迷ったら見るべき5つのファンドランキング情報

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投資信託初心者が購入を迷ったら見るべき5つのファンドランキング情報

投資信託は、運用を専門の投資家に任せることができるということで非常に人気の投資になっています。

昨今の資産運用への需要を考えると、あなたも資産運用に投資信託を検討しているのではないでしょうか?

 

ただ、いざ投資信託を購入する際には、購入できる商品は多く、投資信託協会によると5,805本(2020年9月末時点)もの株式投信が存在しています。

運用を任せられるといっても、それだけ多くあれば、購入する商品を迷ってしまうことがあるはずです。

 

その際には、金融機関の営業マンや窓口、あるいはインターネットを通して様々なランキング情報を見る人も多いのではないしょうか。しかし、ランキングには思わぬ落とし穴が存在しており、知らずにランキング情報を頼りに購入すると、損をすることが少なくありません。

 

今回の記事では、投資信託の購入を検討している初心者向けに、ファンドラインキングの情報で参考にして見ておくと良い5つの項目を解説していきたいと思います。

 

数多くある投資信託では初心者なら迷うことも多いはずですが、少しでも利益を出せる商品を見つけられるように、ランキング情報から正確に良い商品を見つけられるようになりましょう。

 

投資信託のランキング種類と見ておくべき内容

投資信託のランキング情報

投資信託についてのランキング情報は、金融機関や投資情報雑誌、比較サイトで公開されていることが多く、その情報を参考にする人も多いでしょう。

また、そのランキング情報をきっかけに「儲かるかも!」と資産運用を始めた人もいるかもしれません。

 

ランキング情報にも多くの特徴や種類があるので、全てを気にしていては選定に非常に時間を取られることになりますし、長引けば「もうこれでいいや」と投げやりに選んでしまうことにもなりかねません。

そのため、投資信託のランキング情報で見ていく項目は基本的に事前に決めておくことが重要です。

 

そして、その項目次第で購入を検討するのですから、吟味している投資信託が優良なものであるかを見分けられる内容でなければ意味がなくなります。

 

そこで投資信託の初心者は、ランキング情報の比較軸として代表的な5つを確認するようにしましょう。

  1. リターン
  2. シャープレシオ
  3. 純資産総額
  4. 信託報酬
  5. 買付金額

ラインキング情報を記載しているサイトによっては、これ以上に複雑な項目がある場合も多くありますが、あなたの資産を増やしてくれる商品を選ぶのですから、慎重に比較できるようにしておきましょう。

それでは、それぞれの項目が意味するところを解説したいと思います。

 

リターンランキング

投資信託で恐らく多くの人が確認するのが「リターンランキング」です。

この「リターンランキング」では、1ヶ月・1年・3年・5年・10年といった期間別でのファンドの運用成績を確認することができます。

 

リターンを確認する際には、投信のカテゴリー別で見ることを意識するがオススメです。

例えば、国内株や外国株といった投資地域が異なるカテゴリーや、国内債券や国内REIT(上場不動産投資)タイプなど、一言で投資信託といっても色々な種類があります。

国内株であったとしても、大型株と小型株では比較しても投信運用の比較は一概に難しく、良し悪しは分かりませんので、カテゴリーや期間に注目して比較するようにしましょう。

シャープレシオランキング

「シャープレシオ」という言葉は、初心者の人からすれば聞き慣れない言葉のはずです。

この「シャープレシオ」とは、投資信託を選ぶときの指標の一つで投資のリスク(価格変動)の大きさに比べてどれだけリターン(収益率)を得られるかという運用効率の高さを示すものです。

 

つまり、この「シャープレシオランキング」を見ておくことで、リターンとリスクが同じでもどれぐらいの利益を上げることができたのか?ということが分かります。

 

同じカテゴリーの商品でリターンも合わせて比較してみると同じの場合、シャープレシオが大きいほうが効率的に運用ができているということですので運用成績が優れていると判断できます。

 

先程お伝えした「リターンランキング」と同じく、最も見られるランキング情報の1つになっていますので必ず参考にしておきましょう。

純総資産額

「純資産総額」とは、ファンドの運用資産残高を示したものになります。簡単にいえば、そのファンドの規模の大きさを表していますが、「単純に資産運用の残高が多い=基準価額」ではないので注意しておきましょう。

 

この計算式は、基準価額=純資産総額×口数となります。

ファンドの規模の大きさで運用成績の判断はできませんが、2018年から開始された積立てNISAに関して言えば、ラインナップに追加されるアクティブファンドの条件の1つとて、純資産残高が50億円以上という基準が設けれています。

 

資金流出が続くファンドでは意図した運用ができない場合もあるので、投資前にしっかりと確認しておきましょう。

買付額の純増ランキング・アクセスラインキング

一定期間で買付額の純増ランキングとアクセス数の推移を表したランキングでは、投資家から注目されているという証拠でもあるファンドです。

 

注目が集まっているファンドや人気になっているファンドを知っておくことで、どこに資金が流れ、あなた購入を検討しているファンドや保有しているファンドとのリターンの違いや運営方針の違いを比較することができます。

 

ただ、人気が高いときには既に高値に位置している場合も少なくないので、その点も考慮して長期運用での成績や過去の成績を見てうえで判断しましょう。

信託報酬のランキング

信託報酬は、いわば投資信託における手数料です。

投資信託の問題は手数料が非常に高いことが挙げられるので、中長期で資産運用する投資信託の場合には運用をしてくれる会社に支払うコストは非常に重要になります。

 

特に気をつけるべきは、継続的に発生する信託報酬です。

信託報酬は、一般的に国内資産よりも海外資産、インデックス型よりも経済に合わせて積極的に銘柄を変更するアクティブ型のファンドのほうが高くなる傾向があります。

この信託報酬のパーセンテージによっては非常に利益に差が生じるので、必ず比較して考えるようにしましょう。

 

投資信託のランキング情報を見る際の注意点

投資信託ランキングの注意点

投資信託のランキング情報を見る際には、ランキング上位のファンドが必ず優良なものではないということを理解しておく必要があります。

 

例えばですが、「リターンランキング」で上位のファンドがあれば、利益が高く良いように見えるかもしれません。しかし、短期のリターンが高い場合には、そのファンドの運営方針と市場環境のタイミングが偶然合って利益が高かった可能性があります。

そのため、参照する期間にも注目する必要があるのが分かります。

 

また、「純資産総額」が多いファンドであれば、販売会社が売りやすい投信(商品自体が売れている)であることから、純資産総額を伸ばしている可能性も考えられます。

もしも金融機関の窓口で「このファンドは人気になっています」なんていわれれば、安心してしまう人も多いはずです。このように人気の理由には意外な落とし穴が潜んでいる場合もあるので注意してください。

 

優秀なファンドとは、「期間」「市場環境」「リターン」などの様々な要因から厳しい経済状況でも損失を抑えられるファンドです。

決して利益が高いものではないので、ランキングの情報はあくまでも運用成績の一面であり、優劣を決めるものではないということを覚えておきましょう。

 

投資信託のランキング情報から考える投資戦略

投資信託のランキング情報を基に考えるのであれば、「リターン」「純資産額」「シャープレシオ」「信託報酬」は参考になる情報です。

しかし、この参考にすべき項目内容にも、意外な落とし穴が潜んでいるので、カテゴリー別や期間、各指標を総合的に見たうえで判断することが大切になります。

 

ある意味では、こういったランキング情報よりも投資家のブロガーがネットで公開している投資情報も有力な情報源になります。彼らは、実際に購入してみた結果の運用成績や感想を載せていることも多く、初心者が気になっている点も感想として書いている人がいるので、もう少し知りたいと言う人は投資家のブロガーなどを拝見してみるのもいいかもしれません。

 

中には投資家たちが本当に良いと考える投資信託を投票で決める「投信ブロガーが選ぶ! ファンドオブザイヤー」と呼ばれるランキングもあるので、一度見てみると慣れた投資家がどのような着目点から選定しているのか勉強になるはずです。

 

つまり、投信のランキングのみをみて運用先を決めるのではなく、ランキング情報から分かる判断材料から将来の相場展開や投資戦略を考えて投資することが重要だということです。

 

現在投資信託の購入を検討している人は、ぜひ一度ランキング情報の内容を比較して吟味できるように参考にしてみましょう。

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