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ボリンジャーバンドとはなに?FXの逆張りで有名なBBの使い方と見方

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ボリンジャーバンドとはなに?FXの逆張りで有名なBBの使い方と見方

今回は移動平均線に次いで人気の高い、ボリンジャーバンドというFXトレーダーに愛用されるテクニカル指標を解説していきたいと思います。

 

ボリンジャーバンドは、FXを始める初心者が為替市場の値動きを予測するに非常に分かりやすい特徴があり、FX初心者が学ぶテクニカル分析のなかでは基本中の基本、定番のテクニカル指標の1つになります。

 

今回は、FXを始める初心者がボリンジャーバンドを使って値動きを予想できるようになるために、基本的な使い方と応用を合わせて解説していきます。

その特徴から単純で利用されることが多いボリンジャーバンドですが、単純ゆえに間違った使い方をしている投資家も多くいるので、しっかりとボリンジャーバンドの基礎を身につけておきましょう。

 

逆張りとは?

投資手法の1つで、相場の下降トレンドで「買い」上昇トレンドで「売り」という流れに逆らって売買を行う投資手法。価格が適正水準よりも大きく下落したときに買いを入れて、反発したところで売るというような相場の大きな流れに逆らって動くような投資方法になります。逆に相場の流れに乗って売買を行う手法を「順張り」といいます。  

 

ボリンジャーバンドとはなに?

ボリンジャーバンドとは

上記の画像のように上下に2本と中央に1本の線がひかれたものが分かると思いますが、価格(ローソク足)の上下と中央に描かれている線がボリンジャーバンドになります。

 

ボリンジャーバンドは、トレンド系(値動きの方向性を予測する)のテクニカル指標で1980年代に「ジョン・A・ボリンジャー(John A. Bollinger)」が考案したものになり、考案者の名前がそのまま指標の名前になっています。

 

ボリンジャーバンドの特徴から一般的に逆張りに分類されることが多いですが、考案者本人のジョン・A・ボリンジャーは順張りに使用しているなど、トレンド系のテクニカル指標にもかかわらず逆張りとして使用されることの多い指標になります。

利用方法の解説についても書籍が販売され、「ボリンジャーバンド入門」「Bolinger on Bolinger Bands」などで紹介されています。

 

ボリンジャーバンドは相場の振れ幅(ボラティリティ)を一定期間の価格から測定し、その測定データを統計学の標準偏差から価格の変動範囲を予測してチャート上に表示するテクニカル指標になります。

 

移動平均線と標準偏差でボリンジャーバンドは構成され、中央の線(移動平均線)とその上下に値動きの幅を線に加えることで、価格が95%(±2σの場合)の中に収まると統計学の観点から考えることができます。

 

現在でも世界中のFXトレーダーが為替価格を予測するために使っており、世界で一番使われているテクニカル指標の1つと言っても過言ではありません。また、現在でもジョン・A・ボリンジャー氏はボリンジャーバンドの講演を開く『ジョン・ボリンジャー氏講演会』などの活動も行っています。

ジョン・ボリンジャーのプロフィール

引用元:日本テクニカルアナリスト協会

 

トレンド系とは?

トレンド系は、現在の相場の方向性を計測し、その方向に順張りをするために用いられるテクニカル指標です。 移動平均線、ボリンジャーバンド、DMIなど様々なものがあります。

 

統計学の偏差値と正規分布を利用したトレンド系指標

恐らくほとんどの人が統計学ということを聞いたことがあっても、標準偏差や正規分布のことを知っているひとは少ないでしょう。

正規分布の計算式

引用元:Money Partners

正規分布は一定期間の平均値からどれぐらい分散してバラツキがあるのかを求めたものです。

正規分布曲線では全体の68%が平均値の±1σ内に収まり、95%が平均値の±2σ内に含まれる性質のことで、これは高校や大学などで受験生が聞いたことがある偏差値という言葉のほうが馴染み深いかもしれません。

受験生が学校に受かる確率を測るための偏差値もこの正規分布を元に計算されています。

正規分布

  • ±1σに収まる確率 = 68.26%
  • ±2σに収まる確率 = 95.44%
  • ±3σに収まる確率 = 99.73%

±2σと±3σの収まる確率はほぼ一緒のことから、±2σまでの線を表示させるトレーダーがFXでは多くなっています。

 ボリンジャーバンドの計算方法

1日目=80.40 2日目=79.60 3日目=77.20 4日目=78.50 5日目=79.80の場合、5日間の平均値は79.10になります。

各終値が平均値からどれだけ離れているかを絶対値で示すと、1日目=1.3 2日目=0.5 3日目=1.9 4日目=0.6 5日目=0.7になります。

標準偏差は、この各数値を二乗して総和を求めたうえで期間数5で割り、√を使って平方根を求めます。「1.3の二乗+0.5の二乗……」÷5を√すると、約1.28が標準偏差になります。標準偏差はσ(シグマ)と呼びますが、「平均値±標準偏差」が±1σ線、「平均値±標準偏差×2」が±2σ線になります。

この標準偏差を統計学の「正規分布」に当てはめてみると価格の変動が

±1σに収まる確率 = 68.26%
±2σに収まる確率 = 95.44%
±3σに収まる確率 = 99.73%

なるというわけです。

引用元:外為オンライン

 

ボリンジャーバンドの特徴

ボリンジャーバンドの特徴

FXで取引する舞台の為替市場は、常に価格が変動しています。

その常に変動がある市場の中で、ある一定期間にいくらだったのかを知りたい際には、その期間の平均値を計算して価格の目安にします。

これは移動平均線が最たるものです。ですが、その平均値だけで一定期間の判断をしてしまうと、その期間中の為替価格が値動きのないような適切水準にあって安定的に推移していたのか、あるいはトレンド相場のような値動きが激しく動いていて、適正水準が定まらず大きく上下したのかは不明です。

 

値動きが大きく動いているトレンドの状況では、次のローソク足(一定期間の価格)も直前の値段から大きく離れる可能性がありますので、平均値を基準にして大きく変動する値幅分を足して今後の値動きの範囲を予測します。

ボリンジャーバンド

値動きが一定範囲の狭い値幅に収まっている状況(レンジ相場)では、同じ価格水準に収まる可能性が高いと考えることができるため、平均値を中心に狭い変動範囲を予測してボリンジャーバンドは表示されます。

 

ボリンジャーバンドのチャート上に描かれるボラティリティ(相場の振れ幅)は、過去の価格から算出して描かれる変動幅になりますので、その変動幅内に収まると考え、逆張り手法としてFX投資家の間では大変人気になっています。

 

しかし、為替市場の価格は連続性を持って推移していますので、統計学などの計算方法で考えたとしても、投資家の集団心理の前では当てはまらないと理解しておきましょう。

そのため、勢いの強いトレンドの状況では頻繁にボリンジャーバンドを超えて価格が推移していきます。

 

逆張り手法としての使い方をされること多い

ボリンジャーバンドの内側に最大で99.73%の確率で収まると統計学から算出されるとお伝えしましたが、このことからボリンジャーバンドは逆張りの手法として頻繁に利用されることが多くなっています。

 

ボリンジャーバンドを逆張りの観点から一言でいうと「レンジ相場の強く、トレンド相場に弱いという見方もできますが、考案者であるジョン・A・ボリンジャー氏の使い方を真似るのであるのなら、順張りでボリンジャーバンドを使うことが正しいため、投資家の心理的に線の内側に収まるという考え方がやりやすい、あるいは知らずに間違った認識の使い方をしている投資家も少なくありません。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドの外側に価格がついた場合、異常な価格と判断することができるので長続きしないで反発するという考え方もできますが、逆にいうと確率に収まらない予想外のことが起きている可能性も考えられるため、安易にボリンジャーバンドの内側に収まると考え、大きな金額で逆張りするようなことは控えておきましょう。

 

FXでボリンジャーバンドは強い武器になりますが、ボリンジャーバンドだけに頼ったやり方では大きな変動が発生した際に利益以上の損失になるので、よく考えて使うようにしてください。

 

FXでのボリンジャーバンドの使い方

ボリンジャーバンドの使い方

ボリンジャーバンドの使い方は、考案者であるジョン・ボリンジャー氏が提案した順張りでの取引を使う方法と、ボリンジャーバンドの特徴を利用した逆張りの方法の2通りがあります。

 

ボリンジャーバンドは、相場が上昇も下降もしていないレンジ相場においてバンド幅が狭まる傾向があり、価格レートが大きく動いたトレンド相場ではバンド幅が広がるといった特徴があります。

 

相場の力学では値幅が小さい均衡状態が続いている相場では、次にトレンドに備えてエネルギーを貯めていると考え、均衡状態であるレンジ相場が長く続ければ続くほどトレンドも強くなると考えられています。

 

このことから、ボリンジャーバンドは狭まり収縮している場合には大きく動く前兆と捉えることもでき、ボリンジャーバンドが大きく拡大したあとに収縮に転じる動きは、トレンド終了のエネルギーを使い終わったことを示唆していると判断することができます。

 

FXの取引において、ボリンジャーバンドを順張りで使うのか逆張りで使うのかで見方が180度変わるのがボリンジャーバンドですが、逆張りで使っているFXトレーダーが圧倒的に占めています。

シンプルにボリンジャーバンドを使うのであれば、ボリンジャーバンドを価格が超えたら逆張りになりますが、考案者本人のジョン・ボリンジャー氏のやり方通りになるのであれば順張りと売買の方向が異なる結果になります。

 

もちろん、トレーダー次第でボリンジャーバンドの活用方法は異なりますが、ここでは順張りと逆張りの2つの売買方法で、どのようなパターンでの取引があるのかを説明していきたいと思います。

 

ボリンジャーバンドの設定期間は「20」にする

ボリンジャーバンドだけではなく、移動平均線や一目均衡表などの好みの期間を指定してデータを算出することができますが、FX初心者のひとが設定する期間は「20」にしておきましょう。

 

この「20」というボリンジャーバンドの設定期間は、FXにおいてはスタンダードの数字として使われる事が多いため、MT4や証券会社の取引ツールでは標準で設定されています。

 

もちろん、この期間を変更することができますが、ボリンジャーバンドは移動平均線の概念をもとに考えられているので、設定した期間分だけ描かれる線が遅れて表示されます。つまり、期間が長ければ長いほど幅の広がり(トレンドの発見)が遅くなるため、むやみに期間を増減するとあなたが普段見ている時間足から大きくズレた数値でデータが算出され、エントリーポイントがかなり異なってしまうので、売買で利用するのが難しくなってしまいます。

 

そうならないためにも、ボリンジャーバンドの設定期間は基本的に標準である「20」のままにしておきましょう。

 

ボリンジャーバンド「順張り取引」の使い方

ボリンジャーバンドの使い方

ボリンジャーバンドを順張りで使う方法はトレーダーの数だけ存在しており、様々です。

RSIやストキャスティクスなどのオシレーター系のテクニカル指標なども合わせて使うことができますが、今回はボリンジャーバンドと相性が良い「ADX」を例にお伝えしていきます。

 

「ADX」は買いと売り、そして勢いの計3本で表された指標ですが、順張りでボリンジャーバンドを使う場合には、ボリンジャーバンドを価格が超えたことが1つの条件になります。そうでなければ、ボリンジャーバンドを順張りで使う必要がなくなるというのもあるのですが、手法として1つ明確な条件と化すことで綺麗に売買ポイントを絞ることができます。

 

2つ目は、ADXの価格の勢いを表す水色の線が予め設定しておいた分岐点である50の点線を超えたこと、3つ目が買いの線(緑色)が売りの線(赤色)を上回っていることです。

 

画像を見ていただくと分かるように、このように他のテクニカル指標と合わせてトレンドタイミングを見極め、条件を明確化することで手法としてFXでは使用します。

  1. ボリンジャーバンドの±2σを価格が超えた
  2. ADXの勢い(水色)が分岐点である50の点線を超えた
  3. ADXの買い線が売り線を上回っている

 

ボリンジャーバンドだけではなく、上記の条件のように他の指標と合わせて利用しなくては、レンジ相場のような価格が均衡状態の際には逆行した動きを見せるため、順張りで取引回数分だけの手数料と逆行した値幅分だけの損失が発生し、結果的に損失が少なくても負ける回数が多くなってしまいます。

 

順張りの手法としてボリンジャーバンドを使うためには、トレンドを見極める必要があることを理解してうたうえで、ボリンジャーバンドだけに頼った売買をしないように注意しましょう。

 

ボリンジャーバンド「逆張り取引」の使い方

ボリンジャーバンドの逆張り手法

次に順張り手法とは使い方異なる逆張りの手法ですが、FXではボリンジャーバンドを逆張りでエントリーする使い方のほうが人気があります。

 

ここでは、オシレーター系(買われすぎと売られすぎを表す)の「RSI」を例に逆張りのやり方でお伝えしていきます。

 

「RSI」は、現在の価格が買われすぎているのか、売られすぎているのかという相場の過熱感を表す指標の1つです。今回は1つ目の条件をボリンジャーバンドを終値が超えたことを条件とします。

 

2つ目はシンプルに「RSI」の過熱感を表す70の点線を上回ったか、あるいは30を下回ったかということを条件と化します。

  1. ボリンジャーバンドの±2σを終値が超えている
  2. RSIが買われすぎ、あるいは売られすぎている

画像を見ていただくと分かると思いますが、逆張りの指標として頻繁に利用されるオシレーター系の指標と、ボリンジャーバンドの正規分布で算出される約95%の確率で収まるという特徴を利用した逆張りの方法が、FXでは最も取引で利用されることの多い売買ポイントです。

 

先程の順張り手法と同様、逆張りで利用する際にも他のテクニカル指標と合わせて使うことが必要であり、ボリンジャーバンドだけに頼った売買をするのは控えるようにしましょう。

 

そうでなければ、ボリンジャーバンドを大きく価格が超えてトレンドが発生した際には、レンジ幅で得られた利益以上の損失が発生します。また、レンジ相場で使うため、スキャルピングなどの短期時間足での取引ではレンジ幅を狭いため必然的に利益も低くなることを理解しておきましょう。

 

手数料のことを考えると、利益を上げる手法としてボリンジャーバンドを使用するのは順張りの方法が適しています。しかし、FXトレーダーの間ではそのボリンジャーバンドの特徴(内側に収まる)から逆張りで利用されることが多くなっているのが現状です。

 

ボリンジャーバンドの状態から分かる3つの見方

ボリンジャーバンドには、相場の状態を現す3つの見方があります。

  1. スクィーズ
  2. エクスパンション
  3. バンドウォーク

このボリンジャーバンドの3つの状態は売買サインを測るポイントとして見られることも多く、今の相場状況がどれだけ動いているのかを判断することもできるボリンジャーバンドの基本の見方になります。

 

値動きがないレンジの状態「スクィーズ」

ボリンジャーバンドのスクィーズとは、値動きのないレンジ相場に頻繁に見られるボリンジャーバンドの状態であり、値動きが上昇も下降もしていないトレンドになっていない状態の際に見られます。

 

スクィーズは、ボリンジャーバンドが狭まり上下の線が横を向いている状態です。

為替レートの値動きが非常に小さく、他の投資家が売買するポイントを待っている状態ともいえますが、このスクィーズ(レンジ)が長く続けば続くほど、後に一気にトレンドが大きく動く可能性があります。

 

トレンド発生の状態「エクスパンション」

エクスパンションとは、トレンドが発生した際に頻繁に見られるボリンジャーバンドの状態であり、値動きが大きく上昇、または下降した際に見られます。

 

エクスパンションは、価格が大きく動く始めたタイミングで合わせてボリンジャーバンドが上下に広がる状態です。

為替レートが大きな変動を起こした際に、ボリンジャーバンドが外に広がるエクスパンションが発生するタイミングは、トレンド発生とも判断することができるため、売買ポイントとしても利用されることがあります。

 

スクィーズの状態の後に発生するため、大きいトレンドが発生するときには必ず見られるボリンジャーバンドの状態になります。

 

強いトレンドの状態「バンドウォーク」

バンドウォーク

バンドウォークとは、名前の通りバンドを歩く。

 

つまり、ボリンジャーバンドの線に沿って価格が推移していることを指します。このバンドをローソク足が引っ付いて上昇、あるいは下降しているトレンドでは、かなり強いトレンドが発生している証拠になりますので、順張りが推奨されます。

 

間違っても逆張りのしないように注意しましょう。

このバンドウォークを回避することができるようになれば、あるいはボリンジャーバンドだけで必勝トレーダーになることもできるかもしれません。しかし、かなり難しいことなのは確かです。

 

知っておきたいボリンジャーバンドの弱点

ボリンジャーバンドの弱点

ここまでの内容で気づいている人も多いと思いますが、ボリンジャーバンドにはメリットもデメリットも存在しています。

 

1つは単純で、逆張りに利用しようとすると、トレンドが発生した際には頻繁に線を価格が超え続けてしまうということです。

2つ目は順張りに利用しようとすると、売買ポイントが遅くなることです。

 

使い方次第でここまで大きく見方も売買方法も異なるテクニカル指標もありませんが、だからこそ他のテクに指標と併用して使うことで弱点を補うことが必須です。

この弱点を補うことも、一隻一丁でできることではないため、検証途中で諦めるトレーダーや資金を使って損失が膨らんでしまう投資家も多く存在しています。

 

FXでボリンジャーバンドを使う多くの投資家が、この弱点を理解してはいても、逆張りで利用する割合が圧倒的に多くなっています。

その点を考えるに、一定幅に収まるという考え方は人間心理的に使いやすいと考えてしまうかもしれません。だからこそメンタルに気をつけた取引を心がけるようにしてください。

 

ボリンジャーバンドは逆張りで使うことにより、順張りではできなかったピンポイントの売買ポイントを示しますし、順張りで使っていた際には逆の現象も発生します。このようなトレーダーが意図していない相場の反転ばかりが起きる状況は、FXをやっているトレーダーにとっては最もメンタル的に厳しい状況でもあり、損失とメンタルのダブルパンチになってしまいます。

 

このメンタル的にも崩れた状態は、取引や相場に疑いを持ち出しますので、思った通りの取引ができなくなってしまう人も少なくありません。

 

活用方法が多いテクニカル指標は、同時に使い方や見方次第でいくらでも勝率が変化するということを踏まえて使っていきましょう。

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