「自分の子供には出来るだけ稼げるようになってもらいたい」
現在子供がいる家庭にとって、息子や娘がどう成長するかも大切ですが、経済的にできるだけ豊かになることを望んでいる人も多いはず。
子供の選択肢を増やすためにも「勉強塾」や「スイミング」「ピアノ」といった習い事をさせる親もいるだろう。しかし、小学校や中学校という義務教育のなかで、子供の選択肢を広がり社会に出たときに有利になる科目とは何なのか考えたことはあるだろうか。
算数や理科、古典や物理といった義務教育の科目も職種や進学の過程には大切なのかもしれないが、社会人になって「あのとき勉強した内容は大人になって使ったことがない」と思った人も多いはずだ。
そこで、今回は義務教育のなかで子供の将来に役に立つ重要な科目を4つお伝えしていく。
義務教育に「プログラミング」といった新しい科目も増えている昨今では、教育機関で学ぶ内容も親が重点的に学ばせるか次第で大きく活かせる場面が増えるはずだ。
あなたも子供が今学んでいる義務教育のなかで、将来役に立つ教科を積極的に学ぶように子供と一緒に考えてみてもらいたいと思う。
知的好奇心を育み、読解力を鍛える「国語力」
義務教育の範疇に限定して考えれば、まず大切な学校の勉強科目は「国語」になる。
インターネットの普及でパソコンやスマホを当たり前に仕事やプライベートで使うようになった昨今では、画面に打ち込むことが当たり前になっていて、ノートや紙に漢字を書こうとしても忘れて思い出せない大人が多くなっている。
読み書きの能力はあらゆる学習の基礎になるため、数学や物理といった数式を使う内容でも、問題文の意図や内容をしっかりと理解できずに解けないといった事がなくなるため、高校や大学の入試問題、社会に出たときの書類、契約書の把握をスムーズの行える。
意外なことかもしれないが、こういった常識的な部分も技術の進歩とともに低下してる傾向があるため、文章を正しく読み、理解できる読解力を身に着けておくことは人生の中で大切になってくる。
また、正確に読むことができれば、正確に伝えることもできる。
そして、読解力の向上は文献・論文を読み解くこともできるようになるため、知識を増やすのも大人になってやりやすく、知識が増えると疑問も当然生まれるはずだ。
疑問が生まれるということは、知らないことがあることに気付く。
知らないことが分かれば、もっと知りたいと思い、ますます知識が増えて世の中を理解する枠組みが増えるループが起こるので、月に一度は子供と本屋にいって好きな書籍を選ばせてみて欲しい。
漫画など無作為に本を読ませれば良いというわけではないが、今は大人の読むビジネス書もイラストや絵といった漫画で伝えている本も多くなっているので、あなたも一緒になって子供のために本を一緒に選んであげよう。
子供と一緒に本を選ぶことで、子供の意外な趣味や興味を見つけることや、家族のコミュニケーションの話題として新しい発見があるはずだ。
論理的な思考を育む「理数系」科目
次に理数系科目への意識は大切になる。
「算数」や「理科」程度の義務教育内容であれば社会に出ても活用する場面も出てくるだろう。だが、あなたも思うように「数学」「物理」「科学」といった科目はなかなか大人になって使う場面が存在しないのも確かだ。
しかし、理系科目は論理的思考の基礎になる。
もちろん、文系の人間でも論理力の高い人はいるが、一般論において理系人材は仮説検証の習慣があるため、理路整然と思考することができ、想像力や予測力も優れていることが多い。
反対に所得の低い人の多くは、数学や物理といった理系科目が苦手といった事が多く、理系科目が得意な人はそうでない人に比べて人生で問題が起きた際に解決する能力が優れていると言われている。
もちろん全員ではなく一般的にという意味だが、理論的に考えることが苦手な人は「とにかく駄目」といった理由のない反対意見を言うことが多い。
あなたの周りにもいないだろうか?
反対する理由はないが、感情に任せて拒否反応を見せるといった大人はこういった人が多く、思いつきで判断したりするので自分の行動がどういった結果を招くのかを想像出来ないことが多いといえる。
そのため、カッとなって手をあげたり、議論を打ち切る、別れを切り出すといったチャンスや人間関係を壊す行動をしてしまうことが多くなる。
一方で論理性の高さは感情の起伏を抑え、冷静なメンタルを養うため、論理性の獲得は「国語力」に匹敵するぐらい重要であり、少年から大人になる多感な時期の人格形成にも大きな影響を与えることになるはずだ。
新しい義務教育の科目「プログラミング」の能力
日本全国で小学校では2020年、中学校では2021年、高等学校では2022年から文部科学省の発表では義務教育の必修科目にプログラミンが組み込まれている。
参考:文部科学省「小学校プログラミング教育に関する概要資料」
今の社会では、生活だけではなく仕事の中でスマホやパソコンを使用する機会も増えているため、グルーバルへ向けた進出や将来的な技術の進歩のためにプログラミングが必修化されることになっており、親達への関心も高い教科になっている。
このプログラミングの根本には理数系科目と同じく、論理的思考力の育成にある。
なぜなら、「こういう命令を記述すればプロググラムはこう動く」という訓練は論理的で、結果に対して過程をしっかりと考える必要があるからだ。
今後はAIやロボットといった機械の進歩でさらに需要は高まることが予測されるが、子供のSTEM教育(サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マスマティクスの頭文字による造語)が注目されており、急なプログラミングの義務教育化が学校では追いついていないという事もあり、プログラミング講座が人気を博している。
STEM教育では、急激な進歩を見せるAIや機械といった未来を生き抜くために必要なハイテク分野に重点が置かれている。
また、インターネットで無料で学べる内容が多いプログラミングは、経験がない人も子供と一緒に学ぶ事で新しいスキルとして確立する親も多くなっている。
ビジネスをグローバルに展開できる「英語」を学ぶ
必修化で学生な苦手科目といえば「英語」は最たる科目になるが、親の関心が高い教科でもある。
特に英語にコンプレックスを持っている親ほど子供の早期英語教育に熱心になるようではあるが、こちらは教育機関のなかでも積極的に教えているため、余裕があればやる程度で問題はないと考えている。
海外では大学を卒業した人なら英語はほとんどの人が話すことが出来る反面、日本人は会話に慣れていないため知識はあるが上手くしゃべることができない人も多い。なので、能力ではなく英語で話す機会や環境を作ってあげることの方が重要になる。
コミュニケーションのための英語なら大人になってからでも十分マスターすることはできるため、他の科目に比べれば重要度は落ちるが、それでも英語を話せれば「日本語を学びたい人」「英語を話せるように練習した人」といった人たちへインターネットを通してお金を貰いながら教えることができる。
また、ビジネスをやるうえで日本以外でもビジネスチャンスが生まれることを考えれば、英語が話せるということはかなり大きいはずだ。
新型コロナウイルスのように社会が停止してしまうような事が今後起きたとしても、日本以外にビジネスを行えるようになればインターネットを通して収入源を自分で増やすことも可能になるというわけだ。
苦手意識を持たせないように注意
誰にでも苦手科目があるはずだが、「数学」「英語」の2つは特に苦手意識を持っている子供は多い。
この原因は、問題を解けない事や基礎が疎かになっていることにある。
苦手意識は子供の時に芽生えやすいが、これを学年が上がるにつれて残しておくと苦手科目の勉強を後回しにしてしまい、結果的により苦手になるという負の連鎖に入ってしまう。
国語や社会といった文系科目はどこから勉強してもキャッチアップが可能だが、理数系科目などは前に習った知識を応用し、より高度な学習内容に移行していく積み上げ型の教科だ。
そのため、そのあと遅れを取り戻そうとしてもかなり時間を取られてしまうことになる。
基礎を丁寧に学んでおかないと積み上げていった学習は脆くも崩れ去ってしまうため、あなたの子供が何を苦手にしているのかをテストの成績や直接聞いて確かめておこう。
そうでなければ、苦手科目はどんどん苦手になり取り戻すのに苦労することになってしまう。
ただ、あまりしつこく言い過ぎるのも「分からない・解けない」といった以外の苦手意識が芽生えてしまうため注意しておいてほしい。
子供の意思を尊重することを忘れないでおこう
最後に伝えたいのは、「国語」「英語」「プログラミング」「数学」の4教科は子供の可能性を広げるために積極的に学ばせたほうが良い教科であり、無理に学ばせたり強く言わないということだ。
あくまで子供が大人になった時に役に立つ可能性が高いというだけであり、「漫画家になりたい」「YouTuberになりたい」といった将来の夢を抱いた時に否定はするが勉強は強引にさせる親は意外と多い。
勉強が大切なのはいうまでもないが、子供の将来にとって何が大切かを見極めて取捨選択するのも親にとって必要なことだ。
勉強を全くさせないのも問題だが、将来の夢ではなく勉強ばかり無理にさせて学歴を優先させた場合には子供に恨まれることすらあるので、子供の言葉をしっかりと聞いたうえで勉強させることが親の教育だということは忘れずに心に留めておいてほしい。
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