投資における5種類のリスクを解説!はじめての運用で役立つ基礎知識

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投資における5種類のリスクを解説!はじめての運用で役立つ基礎知識

資産運用を検討していても「損をしそうで不安…」と、一歩踏み出せずに足踏みしてしまう人は少なくありません。大切に貯蓄してきたお金ですし、なるべく減らしたくないと思うのは当たり前です。

 

ただ、2019年に金融庁から発表された老後に2000万円足りなくなる問題から、資産運用の必要性を理解して始めている人も増え、ズルズルと運用を先延ばしにするのも「勿体ない」と思う反面、不安もあって葛藤から結局身動きができない状態人も多いと思います。

 

この不安は投資に対して分からない・知らないことからきますが、重要なことはきちんとリスクを知ったうえで理解し、自分の許容範囲内で投資を行うことです。

そうすれば、自分で考えている以上の損をすることはありませんし、眠らせているだけのお金を有効に使って少しずつ増やしていくことができます。そこで、今回の記事では投資におけるリスクにどのようなものがあるのか、「5つのリスク」を解説しつつ、リスクを抑えた運用についてお伝えしていきたいと思います。

 

投資経験がない初心者の人は、リスクを正しく認識して安全に資産を構築していけるようにしましょう。

 

リスクの前に知っておくべき資産運用について

資産運用

投資におけるリスクを知る前に、まずは資産運用に基本について触れておきたいと思います。

資産形成では貯蓄も投資も形成方法の1つですが、資産運用では「貯蓄」と「投資」の2つに別けて考えられます。

 

資産を守るのは「貯蓄」

貯蓄は資産を守る側面が強い資産運用の方法です。特に日本人は貯金が好きな傾向がありますが、日本は超低金利ですので発生する利息はほぼ無いといっていいでしょう。

元本割れのリスクはありませんが、インフレ(物価上昇)した際には額面上では変わらなくとも資産価値は下がることになります。また、銀行に預けている場合には口座維持手数料の導入や振込手数料、引き出し手数料のことを考慮にいれれば、預けているだけでは減ることの方が多いはずです。

 

資産を増やすのは「投資」

資産は守るだけではなく、増やさなくてはいけません。投資は貯蓄と違って増やすためのものという側面が強くなっています。例えば、100万円を銀行に眠らせておくのではなく、1年間投資で1%の利益を出せば101万円になります。少ないと感じるかもしれませんが、銀行の金利に比べれば遥かに高いことが分かるはずです。

 

株式や投資信託に投資する場合には、元本割れや資産が目減りするリスクも当然あります。しかし、リスクとリターンの関係は基本的に同じなので、1万円増える可能性があるなら1万円減る可能性があるような形で、想像の範囲内で収めることができます。

大切なことはリターンを求めすぎないことですが、投資期間が長ければ長いほど銀行にお金を預けておくよりも利回りが高くなることが期待できるので、貯蓄よりも大きなリターンを得られる可能性が高くなります。

 

銀行よりも少しだけ利息が高いところに預ける、といった意識を持っておきましょう。

 

あなたが想像する「リスク」とは?

リスク

貯蓄より投資は「リスク」が大きくなりますが、そもそもあなた想像する「リスク」とはどういったものか、改めて考えておきましょう。

 

「リスク」と聞けば先入観から非常に危ないことにように思えるかもしれませんが、例えば保険などでは事故に遭うリスクを想定して加入したり、病気になってしまった際のリスクを考慮しているはずです。

 

あくまでも万が一で加入している保険ですが、蛇行運転や暴飲暴食といった生活行動をしていればリスクが高まるのは至極当然のことです。

 

投資におけるリスクとは、求める利益(リターン)によって生じる利益、または損失の変動幅を表しています。例えば、1万円以内を目標利益と定めた場合には1万円以内の損失を覚悟しなければなりません。しかし、利益が順調に出て1万円以上の利益を求めるようになれば、1万円以上の損失が出るのは当たり前なはずです。

 

その欲が積み重なると知らないうちにリスク(損失が発生する可能性)を高める結果になります。

ハイリスクは、おういったリターンの変動幅が広くなることで、上手く大きな収益を上げる可能性がある反面、大きな損失を被る可能性もあるということです。

 

また、資産運用でよく聞く「ローリスク・ローリターン」は、変動幅が狭いことになるので、大きな収益は期待できないぶん、損失が出ても大きくならないということになります。重要なのは、そのリスクが現実のものになった際に、あなた自身の生活や将来設計に影響を与えない範囲で投資することです。

 

そのためには、どの程度のリスク(変動幅)を受け入れることができるのかを資産状況から考えておくことが必要になります。

 

投資における5種類のリスク

投資におけるリスク

投資におけるリスクの基本は、金融庁のHPにも記載されている「株価変動のリスク」「信用リスク」「流動性リスク」「金利変動リスク」「為替変動リスク」の5つがあります。

次はこの投資する際に発生する5つのリスクについて解説していきたいと思いますので、正しくリスクを理解していきましょう。

 

1.「株価変動リスク」

株価変動リスクとは、株(株式)の価格が上がったり下がったりすることで発生する損失の可能性を表しています。株価の変動は日本だけではなく、世界各国の景気や経済動向次第で変化しますし、政治や経済情勢、株式を発行している企業の業績によっても左右されます。

 

株式を保有している際には「株価変動のリスク」を常に抱えることになりますので、株式の売買によるキャペタルゲイン(売却益)を得ることを目的とした場合には、株価が変動する要因を分析しながら将来の値動きを予測することが求められます。ただ、株取引には株主優待や配当金といった保有しているだけで得をするものもあるので、長期保有するのが重要です。

2.「信用リスク」

信用リスクはデフォルト・リスクとも呼ばれ、株式や国債・債券などを発行している国や企業が財政難や経営不振などを理由に政務不履行に陥る可能性のことを指します。

国債や債券などはその心配がほぼありませんが、株式投資では投資先の企業が倒産すれば、最悪投資したお金が戻りません。

 

そのため、株式投資を行う際には財政難や経営不振に陥る可能性が低そうな企業に投資することで「信用リスク」を抑えることができますが、信用リスクが高い企業ほど株価が高くなる傾向があります。なので、ミニ株など少額から始めることができる株取引からスタートするのがオススメです。

3.「流動性リスク」

流動性とは聞き馴染みがないかもしれませんが、換金の容易さや市場に出回る数の多さなどの事を指したリスクです。代表的な流動性が高いものといえば現金ですが、この現金を金融商品に買えると使いたいときに使えない状態になるので、流動性が低くなります。

 

しかし、現金は手元においておくことでいつでも使うことができますので、「流動性のリスク」は極めてゼロに近く、逆に流動性が低い金融商品の場合には売りたくても売れない状況が発生することもあるため、現金化までの時間を要することを考えると流動性のリスクは現金よりも高くなります。

一般的に、不動産投資は高額商品なため買い手が見つからずに流動性のリスクが高い傾向にあります。

4.「金利変動のリスク」

債券の市場価格は金利の変動と関係しています。金利が上げれば債券価格は下落し、逆に金利が下がれば債券価格が上がるので、債券の投資においては金利の変動が債券市場価格に影響する可能性があり、これを「金利変動リスク」といいます。

5.「為替変動リスク」

為替変動価格とは、主に為替の変動によって生じる換金価格の変化に伴うリスクです。

金融商品そのものの価値がが下がらなくても、為替の変動が資産運用に影響を及ぼす可能性があります。例えば、ドル建ての金融商品に投資していたものの、為替相場がドル安・円高に動いた結果、日本円でその金融商品が下がることになり、これが「為替変動リスク」です。

 

リスクを出来る限り分散して投資するには?

リスクを抑える方法

投資には前途で説明した5つのリスクが発生するので、このリスクを出来る限り抑えながら運用していくことが重要になります。

全体としての変動幅を小さく抑えること(リスク軽減)が可能な方法として分散投資が挙げられます。

分散投資は3つの分散方法からなるリスクを抑える方法で、以下のように投資することで発生する損失を抑えることが可能です。

  • 資産の分散:株式や債券といった複数の金融商品を組み合わせて投資
  • 地域の分散:複数の国や地域や通貨を組み合わせて投資
  • 時間の分散:金融商品の購入時期を分けて投資

こういった分散投資をすることで、「特定の金融商品の価値が下がった」「国の経済情勢が悪くなった」際には他の投資先で損失をカバーできます。また、ドルコスト平均法のような一定期間ごとの同じ額を投資するやり方であれば、価格が高い時に購入した際には少ない数、安い時に購入した時には多い数を購入でき、平均価格を抑えることができます。

 

資産全体へダメージを分散することができるため、分散投資は必ず行えるように意識しておきましょう。そして、長期的に運用していくことでリスクを下げることもできるので、短期売買などで一気に利益を出そうとしないことも重要になります。

 

少額でも利益を大きくできる複利を活用する

投資では、中長期で運用していくことでリスクを抑えるだけではなく、利益を大きくすることも可能です。その方法として挙げられるのが複利を使った運用方法です。

複利効果参照元:金融庁

複利とは、投資資金を運用して得た利益を出金せずにそのままに運用し、利益も合わせて運用していく運用方法です。増えていく利益も投資資金として運用していくことで、利益を雪だるま式に増やすことができるので、少額から投資を始めても時間を使えば使うほど利益を大きくできます。

過去に10年以上複利運用した結果得られる利益のシュミレーションをした記事があるので、詳しく複利について知りたい人は参考に読んでみましょう。

 

あなたの許容範囲内でリスクを決めて投資しよう

損失を出るのを恐れるあまり、資産運用へ向けて何もできない状態では、将来必要な資金が不足する可能性があります。大切なのは、リスクを正しく理解してあなたの許容範囲内でリスクを抑えながらも資産を増やしていくことです。

 

もちろん、中には「大きなリターンも得たい!」という人もいると思います。

そういった人は、一部の金融商品だけハイリスク・ハイリターンで積極的な運用をしてみましょう。しかし、それはあくまでもローリスク・ローリターンの運用が軸であり、発生した利益を継続して出すことが重要なのは言うまでもありません。

 

リスク=危険・損失とばかり考えるのではなく、起こりうる可能性として捉えて備えておくことが大切ですので、少額からリスクを抑えてぜひ将来のための資産を築き上げていきましょう。

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