何かと少額から投資を始めることが出来るようになった時代ですが、金融庁により発表された年金2000万円不足問題や新型コロナウイルスによる自粛生活によって少しずつ資産運用を始める人が増え始めています。
そんな中で注目を集めているのが、スマホで気軽に資産運用できるスマホ証券の1つ、LINE証券です。当サイトでも過去にLINE証券の口座開設方法やメリットを解説しましたが、投資経験のない初心者でも気軽に投資を始めることができることから、初心者に非常に人気になっています。
少額で色々な銘柄に投資をすることができるLINE証券ですが、株式投資と聞くと難しそうというイメージを抱く人も少なくありません。また、スマホから少額で投資をすることができるミニ株はLINE証券以外にもありますが、なぜLINE証券が初心者に人気になっているのか。
それは、他のネット証券と比べるとLINE証券が初心者には有利なポイントがあるためです。
今回の記事では、他のネット証券とLINE証券が初心者に好まれる理由について、その特徴とポイントについて解説していきたいと思います。スマホで多くの人がLINEを使っていると思いますが、LINE内の機能ですぐに始めることができるので、ぜひLINE証券の特徴と有利になるポイントを知って上手に運用しきましょう。
LINE証券とは?
LINEは知っていても、「LINE証券ってなに?」という人は意外と多いかも知れません。
電話やメッセージなどのコミュニケーションのためにLINEを使うことは日常的に多いと思いますが、LINE内には他にもLINEウォレットやLINEPayといった様々なサービスがあります。その中の1つがLINE証券であり、既存のLINEに付属しているサービスです。
そして、「LINE証券」、LINEの子会社であるLINE Financialと金融業者の介野村證券で知られる野村ホールディングスが立ち上げたスマホ投資サービスになっています。
LINE Financial株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長CEO:齊藤 哲彦)と野村ホールディングス株式会社(代表執行役社長 グループCEO:永井 浩二)は、証券ビジネスを中心とした金融事業における業務提携の一環として締結した合弁契約書*1に基づき、2018年6月1日に合弁会社「LINE証券設立準備株式会社」を設立し、その後、第一種金融商品取引業登録を終え、2019年6月24日に「LINE証券株式会社」へと商号変更を行った上で、サービス開始の準備を進めておりました。
LINE証券株式会社は、「LINE」が持つ豊富なユーザーベースとテクノロジーの高さ、および、スマートフォンに適したユーザビリティの高いデザインと、野村グループが培ってきた金融ビジネスのノウハウを活かし、ユーザーの資産形成を中心とした潜在的なニーズに応える新しい総合証券サービスの提供を目指しております
引用元:LINE
簡単に取引でき、気軽に運用できるという点でLINE、運用のノウハウやシステムなどは野村證券という、日本で最も有名なソーシャル・ネットワーキング・サービスと金融業界でも大手の二社による新サービスが「LINE証券」というわけです。
初心者が儲かりやすいLINE証券の特徴
LINE証券のサービスが開始されたのは2019年になりますが、約1年半後には50万もの口座開設があった証券会社になります。誰もが知っているアプリということで取り組みやすく、口座開設も簡単に行えるのもある意味特徴の1つです。
そんなLINE証券ですが、他のネット証券を凌ぐほどの人気を集めているのには、初心者が儲かりやすい特徴が7つあるためです。
- LINEアプリ内から投資できる
- LINEポイントを使って投資できる
- 「いつかぶ」で1株から投資可能
- 投資信託が100円から購入可能
- 時間外でも取引ができる
- 取引画面がシンプルで見やすい
- 株のタイムセールやお得な特典がある
これだけでも他のネット証券と比べるとだいぶ有利になりますが、投資経験のない初心者がなぜ儲かりやすいのか?その特徴を説明していきたいと思います。
LINE証券の特徴①LINE内アプリ内から投資ができる
LINE証券は、他のネット証券のように専用のアプリや取引ツールをスマホに入れる必要なく、LINEさえスマホ入っていればすぐに始めることができます。おそらくスマホを持っている人ならほとんどの人はLINE証券はスマホに入っているはずです。
LINEアプリ内の「ウォレット」をタップしたあと、「証券」をタップする事ですぐにLINE証券のサービスにアクセスすることができます。他のネット証券と違って友人や家族と連絡したあとに取引の様子や運用成績を見ることもできるため、他の証券と比べると手間がかからずに気軽に自身の運用の状況を把握することができます。
LINE証券の特徴②LINEポイントを使って投資できる
LINEにはLINEポイントと呼ばれるものがあります。これは、LINE関連サービスを利用することで貯められるLINE独自のポイントで、クレジットカードのポイントのように利用することができます。
現金の代わりにLINEサービス(LINEのスタンプショップやLINEストア)で利用できることはもちろん、LINE以外のサービスへのポイント変換や利用も可能になっており、このポイントを使ってLINE証券で投資することも可能です。
LINEには、LINEPayやLINEショッピングなどのサービスもありますが、そのサービスを利用したキャッシュバックなどのポイント還元でも貯めることができるので、日常生活の買い物で貯まったポイントで投資することもできます。
こう考えると、買い物やネットショッピングで普段から購入しているものをLINEのサービスを使って購入することで、お得にポイントを貯めながらLINE証券で運用することもできるため、それこそ無料でミニ株を行うことも可能になっています。
LINEポイントは1ポイント=1円でLINE証券に入金されますので、株や投資信託の売買代金に当てられることを考えれば、他のネット証券にはないこのやり方を利用することで初心者でも儲かりやすくなります。
LINE証券の特徴③「いちかぶ」で1株から投資可能
本来の株式投資では、購入する株の数が100と決まっています。この株取引における最低取引量のことを「単元」と呼びますが、最低100株購入する必要があるということは、1単元が100株です。。
仮に選んだ銘柄の株価が1000円であれば、「株価1000円×100=10万円」といった形になります。
安定している銘柄ほど株価が高い傾向がありますので、初期投資額の少なさから価格が低い銘柄を選ぶことが初心者は多くなっていますが、その分安定性に欠けた銘柄を選択する可能性が高く、不安に駆られることも多くなるはずです。
しかし、LINE証券では「いちかぶ」と呼ばれるサービスがあり、単元未満の株を売買することが可能です。
通常では100株単位での売買が必要にある株式取引ですが、いちかぶでは1000銘柄以上を1株から売買することができるため損をしずくなっています。最低取引金額が数万円〜数十万円という金額では、投資額が大きすぎて初心者から見るとリスクが高い投資ですが、数百円から数千円という少額から始めることができるので、毎月のお小遣いや余ったお金を使って株式取引を行うことが可能になっています。
LINE証券の特徴④投資信託が100円から購入可能
投資信託は銘柄の選定をする必要がなく、運用の専門家を分析を行って代わりに売買を行ってくれます。こういった観点から初心者から非常に人気な投資信託ですが、LINE証券では30本以上の投資信託を購入することが可能です。
また、LINE証券の当信託であれば最低100円から投資することも可能であり、毎月1000円から「つみたて投資」をすることも可能ですので、売買の手間が発生せずに専門家に任せることも可能になっています。
投資信託では高すぎる手数料がデメリットとして問題になることが多いですが、LINE証券で投資信託を購入する際に発生する販売手数料も無料になっているので、余計なコストがかからずに投資を行うことができます。
LINE証券の特徴⑤時間外での取引が可能
株式市場は前場が平日の9時〜11時30分、後場が12時30分〜15時となっており、株取引を行える時間がこの間なためサラリーマンには投資しづらい環境になっています。ただ、LINE証券では夜間の取引も可能になっており、仕事終わりや通勤時間を利用して売買することも可能です。
- 日中:9:00~11:20、11:30~12:20、12:30~14:50
- 夜間:17:00~21:00
時間に制限はあるものの、それでも東京証券取引所の時間を気にせずに夜も取引することができるのは、初心者にも非常に取引しやすく、稼ぎたいタイミングを自身で決めることも可能になっています。
LINE証券の特徴⑥取引画面がシンプルで見やすい
LINE証券では、LINEのアプリ内でそのまま利用することができるほか、初心者でも直感的に分かるようにシンプルに作られています。それでも最低限必要な情報は網羅しつつ、利益率などのデータの表示も行ってくれます。
株取引と聞けばパソコンでの操作や複雑な売買をイメージしがちですが、スマホが発展した昨今では、かなり簡単に売買をすることができます。もちろん、アプリによっては難しそうな印象を抱くかもしれませんが、恐らく多くの人がLINEを生活の中で使っているはずですので、取引にも簡単になれるはずです。
LINE証券の特徴⑦株のタイムセールや特典がある
LINE証券では初心者向けに株のタイムセールや特典のプレゼントを行っており、不定期開催ですが指定銘柄が3%〜7%引きで購入できたり、数株分の購入代金を貰うことなどができます。
クイズによって特典でもらえる株の数が変わるなどもあり、基本的な知識でクイズで答えることでタイムセールと合わせてお得にミニ株を始めることが可能になっています。
LINE証券の注意点
LINE証券だけに限った話ではありませんが、どんな投資でも手数料が証券会社の利益になるため、高すぎる場合には利益が発生せずに元本割れしてしまう可能性もあります。
投資信託などでは特にそういった傾向が多くなっていますが、LINE証券では国内株式・ETF・REIT・現物資取引も可能で信用取引を利用することもできるようになっており、いちかぶでも手数料が発生するので注意しておきましょう。
LINE証券での現物取引での手数料 | ||
5万円 | 無料 | 99円 |
10万円 | 176円 | |
20万円 | 198円 | |
50万円 | 484円 | |
100万円 | 869円 | |
150万円 | 1056円 | |
3000万円 | 1661円 | |
3000万円以上 | 1771円 |
LINE証券では、現物取引での「買い」は無料になっています。ただ、売却時には金額に応じて手数料が発生するので、短期間で売買する際には気をつけておきましょう。
LINE証券のいちかぶの手数料 | |||
日中取引(9時〜11時20分/12時30分〜14時50分) | 日中取引(11時30分〜12時20分) | 夜間取引(17時〜21時) | |
グループA(約300銘柄) | 0.2% | 1.0% | 1.0% |
グループC(約500銘柄) | 0.3% | – | – |
グループC(約200銘柄) | 0.4% | – | – |
グループD(10銘柄) | 0.5% | – | – |
LINE証券のミニ株であるいちかぶでは、銘柄によって手数料が異なるようになっています。最も安いグループAに属する銘柄では、本来の株価に0.2%上乗せされた金額で買い、0.2%引かれた金額で売る形になります。
また、グループAの銘柄の場合には、東証の昼休みの時間、17時〜21時の夜間での取引も可能になっています。
手数料は初心者が見落としがちな損をしやすいポイントになっているので、しっかりと把握したうえで出来る限りを抑えられるようにしましょう。
また、LINE証券では、NISAとiDeCoに対応していないというデメリットがあります。
本来お得に利益を享受できるNISAや、長期間の個人型年金を利用できないのは大きな痛手になりますが、LINE証券に慣れたら対応している証券で本格的に資産運用を始められば問題はありません。
ただ、今後のLINE証券ではNISAもiDeCoも対応する方向で準備しているとのことですので、ぜひお得に利用しながら利益を出していきましょう。
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