人生100年時代といわれ、長生きすることで発生する生活費や医療費といった経済的負担をどうするか?昨今の時代背景を考えると本当に考える必要がでてきたかもしれません。
早い段階で仕事を辞められるほどの貯蓄があるのなら話は別ですが、日本は不景気ですので単純に働いたとしても生活するのでギリギリという人も少なくなく、定年後に働き続けたとしてもかなり給料が低下してしまって経済的に不安を抱える人も多く存在します。
人生100年時代の中で、今再び資産運用で資産を築き上げることが注目されていますが、「投資」といえばかなり難しそうなイメージや損失が発生しそうと一歩を踏み出すのに勇気が必要ですよね。
ただ、投資スタイルが多様化してきた昨今では、私達が今後するべき投資でどうすればうまく資産を作ることができるのかを、過去の歴史から事例を紐解きながらをお伝えしたいきたいと思います。
人生100年時代とは?
反面教師として失敗例から「投資」の成功を学ぶ!
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶという言葉があるように経済史から学べる教訓は、あなたが学ぶべきではない反面教師のほうが遥かに多く存在しています。
例えば、世界で一番のお金持ちとして「ヘティ・グリーン」という人がいますが、お金にうるさく、ケチでギネスに載るような生活をしていたり、成功と破産を繰り返した結果、最後は自ら命を絶ったという人もいます。
このような反面教師も見方を変えれば「教師」になります。
資産運用といった投資も同じで、一時的な欲で大きく損失を出してしまった人や無計画な運用で資産を減らしてしまったという勉強不足の人も様々。
インターネットですぐに資産運用や投資の情報は手に入りますが、始める前に知るべきことを学ぶことは重要です。なので、失敗した人たちの教訓に失敗しずらい投資のヒントが隠れているということをはある意味で賢い勉強方法であり、失敗してから後悔しないためにも情報を取捨選択して失敗する可能性を下げていきましょう。
そのためにまずは、失敗する投資家に共通しているところを見ていきます。
目標設定がない投資はギャンブルと変わらない
失敗する投資家に共通している点は、投資自体が目的になっていることです。
投資を始めた原動力は「将来への不安」「お金が欲しい」「生活を変えたい」というものが多くを占めているため、行動も具体的ではなく衝動的にことが多くなっています。
結果的に「取り敢えずに資産を運用してみる」という形で、いつまでにどれぐらい稼ぐのか?という部分が抜け落ちていることが少なくありません。
つまり、堅実で具体的な目標がないことが失敗している投資家には要因としてあります。
一番の問題は、一時的にでも利益が発生することで、利益が出た快感が忘れられずに資金配分の偏った投資方法をしてしまう傾向が高いということ。
目標設定がなく、リスクを顧みない投資は引き際を失ったギャンブルと同じになります。
こうなってしまうと1000万円稼いだとしても増えた利益を2倍、3倍にすることで頭が一杯でやめることが出来ない自体に陥ります。
やめられないギャンブルは資産状況が厳しくなるだけですので、目標設定をしっかりと考え、リターンとリスクのバランスを考えて運用を始めましょう。
いくら大当たりを引いても、さらに当たると資金が尽きるまでハズレを引いてはプラマイゼロどころか損失になってしまいますから。
長期的な投資計画が成功の第一歩
資産を運用するうえでは、ギャンブルのような投資にしないためにも目標設定をしましょうとお伝えしました。
それでは、どうすればいいのか?
それは明確な目標を持った投資をすることです。
原動力を改めて見直して明確化するということですが、例えばあなたの目的が「定年後の老後を豊かにする」というものであれば、何歳までに稼げばいいのかが具体的に決まるはずです。
60歳までに1500万円と考えるなら、その具体的な計画に合わせて投資プランを考えていきます。
ここで覚えておいてほしいことは、投資プランは長期になればなるほどリスクを減らす選択肢が増えるということです。逆に短期的に投資はリスクがその分増えるため、市場や相場に振り回されてしまい、生活や本業の仕事に影響を及ぼす可能性も考えられます。
あなたも含め、多くの人は本業のかたわら二足のわらじのように投資をしたいという人のはずです。
なので、長期的でローリターンなものの、放っておいても安心できるタイプの金融商品を選ぶべきだと思います。さらに今の時代では金融商品は多く、多様化しているので、分散投資で昔に比べれば遥かにリスクを落として運用することができます。
「つまらない投資」と考えてしまう人もいるかもしれませんが、投資を面白くしようという発想が危険になりますので、長期的なローリスク投資で銀行に預けたお金よりも高い金利の貯金方法だという認識ぐらいがちょうどいいのかもしれません。
負けている人ほど短期的な視点で資産を運用してしまいがちです。
資産を安全に増やすためにも時間をかけて長期的に利益を出していきましょう。
一番失敗しずらい王道の投資は「コツコツ積立」
投資の神様とさえ言われる「ウォーレン・バフェット」は、リターンは大きくないものの、リスクが少ない運用方法を選びながら利益の最大化を行いました。
その結果、莫大な利益を生み出し、世界的にも有名な大金持ちとして知られています。
毎月少しずつでも良いので、給料の5%や10%で貯金先を変える意識で運用する。この結果、少しずつ集まったお金が複利で雪だるま式に増えていくので、単純に積み立てていくよりも多く資産は増えていきます。
毎月一定の金額を株式などに投資していくという投資方法はかなり有効です。ウォーレン・バフェットは優良な企業を見極めて株を購入し、それを手放さずに長期的な運用で利益を出すという誰にでもできるやり方でした。
これはバリュー投資と呼ばれる方法です。
株式であれば、優良な企業を購入することで成長すれば利益が発生し、配当や株主優待も受けることができます。多少投資した企業の業績が下がり、株価が低くなったとしても安定している優良企業であれば大きく下落するということもないので、株主優待や配当で充分に利益に変えることが可能になります。
「高いときに買いたくないからどこで買おうか」と、チャートとにらめっこして大きなお金を投資するぐらいなら、毎月一定金額を投資して高値づかみや安値づかみをする必要がないドルコスト平均法を使った運用方法で資産を積み立ていくことが一番失敗しずらい投資方法であり、その運用方法は世界的に成功している人が実証済みです。
もちろん、利益がなかなか発生せずに焦って大きな金額を投資する人もいますが、そういった人は例にもれず数多くいる失敗している人たちと同じ道を辿ります。
よくよく考えれば多くの人が安全性を理解できる投資方法でも、「短期間に一儲けできるんじゃないか」という気持ちから、全く無計画な運用方法をしてしまう人は資産運用をする人の中でも多く占めています。
こういった過去に失敗した人たちと成功した人たちの差には、現実的に実現が可能かという数学的な要素を取り入れているかで差が発生します。
ライフプランに合わせて無理なく戦略を考える
毎月少しずつでも良いので資産を積み立てていくというのは、投資で失敗しないために重要です。
ただ、その「少し」が生活を圧迫するような金額では意味がありません。
人によって余裕のある金額でも、予想外な出費が重なることがありますので、日常生活に支障しない程度の金額に押さえておきましょう。
資産を運用するというのは、無理に行うものではありません。
あくまで生活が第一です。
なので、生活に余裕がある金額を毎月積み立てていき、10年、20年という時間をかけて育てていく意識を忘れないでください。ライフプランに合わせて戦略を考えるというのは、資産を守ることも勿論ですが、生活を守るためでもあります。
最近では金を1000円単位から購入することができる純金積立も人気を博していますので、少額で積み立てるというのも難しくはありません。利益を狙うことはもちろん、積み立てた金を延べ棒やアクセサリーといった現物として受け取ることもできるので、少しずつでもいいから何か始めてみたいという人にはオススメです。
あなたが安全に資産を運用するために
今はネット環境や手数料の自由化、金融商品の多様化などで投資環境が充実しています。
逆に銀行の預金金利は全く期待できない時代であり、口座維持手数料を銀行から要求される可能性も発生しています。
年金2000万円問題で金融庁も資産運用を積極的に勧めていますが、日本は金融教育が他の国と比べてないので、かなり投資というものに誤解を抱いてしまいがちです。
ここまで紹介してきた投資で失敗しずらい積み立てというのは、誰でも運用が可能ですが、行う人は少なくの実態です。それは少しでも大きく利益を出したいと目先の利益を求める人が多いためです。
リターンは少なくなるものの、長期的な運用でリスクを落として資産を確実に増やしていく。
これは言うのは簡単ですが難しく、計画的に運用していき、計画から逸れたら軌道修正できるかというあなたの準備にかかっています。
政府や金融機関が投資をやることを推奨していたいとしても、あなた自身が資産を運用する事とはどういうのもなのかということを理解して始めるようにしていきましょう。今はLINE Payなどで溜まったポイントで株式投資をLINEから行える運用方法もありますので、まずは投資とはどういうものなのか試しに余剰資金で試してみるというのもいいかもしれません。
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