資産運用において「富裕層」がしない投資における5つ間違い

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資産運用において「富裕層」がしない投資における5つ間違い

野村総合研究所が令和2年の12月21日に発表した日本の富裕層の推計によると、資産が1億円以上ある「富裕層」と「超富裕層」の世帯数が132.7世帯と、2005年から約6万世帯増加しています。

アベノミクスが始まった13年以降、一貫して増加を続けていますが、何をすればそこまでの資産が大きくなるのか気になる人も多いのではないでしょうか。

 

特に働いているサラリーマンからすれば、中々年収の上がらない状態の収入から一部を貯金に回すのですから、非常に疑問に思うはずです。もちろん、不可能ではないでしょうが、それでも長い時間を要することは間違いありません。

 

にもかかわらず、15年程度で1億円以上の資産を保有している人が6万世帯も増加しているのを知ると、何か特別な方法があるのではないかと思うはずです。しかし、これは特別な方法で収入を増やしているのではなく、お金の預け先を変えているだけに過ぎません。

 

つまり、金額は違えど少しずつ資産を形成するための運用をしているということが大きな違いです。「投資?やったことないし資産が減りそうで怖いな…」と、投資経験のない人は思うかもしれません。

ただ、投資は高いリスクを取らずに時間を使って運用することで、非常に安定した利益を得ることができます。実際に複利で10年や20年運用することで「富裕層」になることも不可能ではありません。

 

それでも初心者からすると、投資は怖いイメージもあり、失敗しそうという不安は払拭できないはずです。そこで今回の記事では、富裕層が投資において絶対にしない5つの考え方についてお伝えしていきたいと思います。

 

不景気に加えて新型コロナウイルスによる在宅ワークで投資が盛んになっている昨今ですが、富裕層がどのような考えで投資を行っているのか?ぜひ参考にして「富裕層」を目指していけるようにしましょう。

 

経験者でも見落としがちな投資における基本

投資の基本

資産運用をするにあたって経験あれば有利なのは事実ですが、運用経験があっても中々資産が増えていないというサラリーマンは多くいます。

 

これは見切り発車で運用し始めたり、事前に運用計画を考えずに取り敢えず投資を始めたという人に多い傾向ですが、資産運用で資産を増やしていくのは何も考えずに出来るほど簡単ではありません。

ただ、勘違いしてほしくないのは何も投資で資産を増やすのは難しくないということです。

 

あくまでも運用するためにしっかりと考え、リスクの取り方を正しく行えば少しずつ資産は増えていきます。あとは増えた資産を少しずつ複利運用分散投資で運用すれば、特別な投資方法や他の運用法をする必要はなく、リスクを軽減しつつも資産を着実に増やしていくことができます。

 

投資の神様といわれるウォーレン・バフェットもリスクを意識するための投資ルールを定めており、「1.絶対に金銭的に損をしないこと 2.ルール1を忘れないこと」としています。投資において損をしないためのルールを設けることはもちろんですが、その前に資産を増やした富裕層が投資でしない考え方、ミスを見て行きたいと思います。

 

①株と債券でしか運用を行わない

有形資産

不動産や設備などに投資して利益を得るのは「有形資産」といわれますが、有形資産の価値を理解してバランス良くポートフォリオを組むことは大切です。

 

一般的に株や債券という投資対象は、初心者が最初に思い浮く投資の筆頭で人気ですが、不動産投資は株価変動のバランスを取る手段として根強い人気があります。少子化と人口の減少で日本の不動産価格は下がる可能性はありますが、何も不動産における物件は日本だけではありません。

 

不動産投資と聞くと、大きい初期投資が必要になるので気後れしてしまう人も多いかもしれませんが、銀行による融資などで今では少額で不動産投資を行うこともできますし、リスクに応じた保証をしてくれる不動産会社もあります。

 

流動性がないのでまとまった投資資本が必要ですので、投資を躊躇する傾向が初心者だけではなく投資経験者でも見られます。しかし、不動産資産は市場の影響も受けづらく、長期的にリターンを得ることができるので、株や債券だけではなく不動産などの有形資産を保有しておくことも全体のリスクを下げることに繋がります。

 

②先進国株を集中的に買う

先進国株

一般的な投資家や初心者からみれば、景気の良い米株や欧米株といった先進国の株は手を出しやすく、多くの投資家が新興市場に目を向けています。

特にインドネシアやシンガポールなどは人気ですが、だからといって安易に新興株だけを集中的に買い漁るのではなく、しっかりとした情報収集をしてあなた自身の総合的な投資戦略に合うかどうかを判断するのも大切です。

 

日本を見れば多くの人が不景気だと思うかもしれませんが、実際の日経平均株価は非常に高い水準で推移してます。これは日銀と年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が買い支えているためですが、国内株を含めてポートフォリオを見直してバランスよく資産配合をしていくことは大切です。

 

投資対象を特定の投資法、銘柄に絞るのではなく、全体を見た上で利益とリスクを天秤にかけて上手に考えていきましょう。

 

③知り合いや他の投資家を意識しすぎる

投資家

投資経験が浅く、短期間で稼ぎたいと思う投資家ほど知り合いの資産形成方法や他の投資家が「どんな投資方法でどれぐらい利益を出しているのか」が気になります。

 

競争心は悪くありませんが、他の人の投資方法を意識して運用を真似したり、それ以上の利益を出そうとすれば大きな損失が発生する可能性が高くなります。これはその運用方法が資産状況に適していない可能性もありますが、同じ方法やそれ以上の利益を求めようとすれば計画性のない運用になりがちなためです。

 

参考にする程度であれば良いですが、無理に真似したり既に考えて実践している運用方法を変更してまで投資を行わないことは、利益を出していくためには重要です。そもそも投資判断は、投資目的と長期的な投資戦略を確立したうえで、自分の設定した目標を向かって突き進むことが求められます。

 

そのため、自分の資産と他人の資産を比べたり見栄を張って浪費に近い投資をする必要はありません。お金が少ないという劣等感はお金に余裕がない人ほど持ち合わせている傾向があるので、資産を増やすために投資するということを忘れないようにしましょう。

 

④ポートフォリオのリバランスを行わない

ポートフォリオ

ポートフォリオの「リバランス」とは、簡単にいえば全体資産における損益のバランスを見直すことです。例えば、外国株で10万円の利益が発生し、国内株で3万円の損失が発生したとします。

 

この場合に3万円分の損失は外国株から補い、残りの外国株の7万円を現金化するなど、もともと計画していた資産全体のバランスに保つための見直し作業がリバランスになります。このリバランスを行わなければ、利益のチャンスを逃したり一時的な損失を受け入れる羽目になってしまいます。

 

そのためにも、しっかりと一定期間毎にポートフォリオのリバランスを行い、全体資産に発生した偏りを戻すようにしましょう。ポートフォリオについては理想的な資産バランスとコツを記事で紹介しているので是非参考にしてみましょう。

 

⑤貯蓄戦略考えていない

貯金計画

お金の使い方に無駄があったり、上手に貯蓄出来ない人の多くは貯蓄・貯金に対して余ったお金を預けるという認識の人が多くいます。

資産運用における投資は大きな資産を築くために最良の手段ではありますが、やはり手元のお金も大切です。そうでなけば、万が一病気や怪我してしまった場合や、大きなライフイベントにおいて困る事態になってしまいます。

 

庶民の多くは、意外とお金持ちは節約や貯蓄をしないと考えている人も多くいますが、それは思い込みです。世界番付に載るほどの人でも無駄な浪費を嫌い、質素な生活を続けている人は多くいます。

 

もちろん、全てではないですが、お金をすぐに使えるように貯めておくのですから、貯蓄・貯金に関しても、短期間で目標をできるように万が一の事態が発生しても暫くは生活に困らない額を備えておき、生活水準を投資で利益が発生してもしておきましょう。

 

老後資産や教育費用など資産を築く目的は人によって異なりますが、貯蓄の計画を考えるは大切であり、資産の一部なのですからポートフォリオでも貯蓄に関しての項目を考えた戦略を組み立てて貯めていきましょう。

 

お金持ちの富裕層でも意識するリスク

今回の記事では、富裕層の投資のおける考え方をお伝えしましたが、全てのことに言えるのはリスクを考えた資産形成だということです。

 

お金持ちはお金に対して浪費が多いように思う人もいるかもしれませんが、資産のおけるリスクの取り方やバランスの良い組み立て方をしっかりと考えています。富裕層が意識しているのに、より資金の少ない人や投資経験のない人がリスクを無視した考え方では逆に資産を減らしてしまう結果になっていまいます。

 

そうならずに資産を増やしていくためにも、しっかりとリスクについて意識しておきましょう。ちなみに、投資信託は特定の投資対象だけではなく、債券や株式などのバランスのいい投信も多くありますので、投資対象を悩んでいる人は少額でも出来る投資信託から始めて見るのがオススメです。

 

また、最近ではLINEでもLINE証券でミニ株へ投資できるようになっています。数百円という少額から運用できるうえ、買い物でのキャッシュバックやポイントでも投資することができるので、試しにやってみたい人は一度覗いてみるのもいいでしょう。

AIによる推奨株や利益率も簡単に分かるようなっているので、知識が必要な株を少額で始めることができます。

 

ある程度まとまった資金が必要だった昔と違い、今では本当に子供のお小遣い程度の額から資産運用を行うことができるようになっています。

リスクの取り方や資産の正しい築き方を、知識だけではなく経験も積みながら資産を増やしていきたい人は、ぜひ一歩踏み出して「資産1億円以上の富裕層」を目指していきましょう。

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